Eurofiber Cloud Infra、オランダのデータセンターの廃熱を再利用する取り組みを開始
Eurofiber Cloud Infra社は、オランダのアーネムにある同社データセンターから出される廃熱の再利用を検討しています。
同社は、住宅会社Volkshuisvesting、新エネルギーインフラ専門企業Firan社、Eurofiber傘下のDataplace社と提携し、Dataplaceデータセンターからの廃熱をアーネムのPlattenburg地区へ送る可能性の調査を行っています。
多くの熱再利用プロジェクトと同様に、データセンターの設備の液冷プロセスにより温められた水を、近隣の住宅の暖房に利用することが期待されています。
Dataplace社のJan Bonke氏によると、液冷システムで使用される水は約20℃まで加熱されますが、現状ではこの温度では地域の住宅を暖めるには十分ではありません。
Public Housing社のAart van den Hoorn氏は次のように語っています。「これらの住宅は少し古く、現在の基準では断熱されていない。これらの住宅を余熱で暖められるようにするには、まず断熱性を高め、供給温度を70℃程度まで上げなければならない」
「また、熱生産者と熱供給者をプロジェクトに繋いでいく必要がある。Dataplaceは熱を供給しているが、熱の生産者でも供給者でもない」と、インフラを担当するFiran社のBrenda Schoumans氏は言います。「また、Firan社は独立したグリッドオペレーターであり、エネルギーの生産と供給に関与することはない」
Eurofiber Cloud Infraとプロジェクトのパートナー企業は、現在、この障害の解決策を見つけるための実現可能性の調査に取り組んでおり、2022年の夏には結果を得たいと考えています。プロジェクトが実現可能であることが証明された場合、2024年中に熱再利用システムが設置される予定です。
2011年に設立されたDataplace社は、2016年からEurofiberグループの一員となりました。ロッテルダム、ユトレヒト、アーネム、ブラバント地域にある5か所のキャリアデータセンターからデータセンターサービスを提供しています。
Tivolilaan 251に位置するDataplaceのアーネム施設は、2017年にDataCenter Arnhem(DCA)から取得したものです。以前は2007年頃に空くまでAkzoNobel社のデータセンターを収容しており、その数年後にDCAが施設を引き継ぎました。1,000平方メートル(10,760平方フィート)の建物には、570平方メートル(6,135平方フィート)のデータセンタースペースが提供されています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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