Meta、アイオワ州で225MWの風力発電PPAに調印

ApexのGreat Pathfinder風力発電プロジェクトがMetaの500万平方フィートのアルトゥーナ・データセンターに電力を供給

Meta （旧 Facebook）は、 Apex Clean Energy 社とアイオワ州における風力発電の電力購入契約（PPA）を締結しました。

同社はブーン郡とハミルトン郡にある Great Pathfinder Wind プロジェクトの225MWの全容量を購入する契約を締結しました。この風力発電所は2022年に操業を開始する予定です。

Apexの社長兼CEOマーク・グッドウィンは、「 Meta とのパートナーシップにより、 Great Pathfinder Wind は、アイオワ州中部およびホークアイ州全体の地域社会に貢献する最高水準のクリーンエネルギー事業となります」と述べています。「アイオワ州の膨大な風力資源を活用することで、クリーンエネルギーの展開を加速させ、地元雇用を創出し、地元と州の多大な経済投資を生み出します。この3つのメリットは、信頼できる協力関係によってのみ実現できます。」

Facebook は、2013年にアルトゥーナのデータセンターの建設に着手しました。2021年12月、同社は7回目の拡張を発表し、アイオワキャンパスは500万平方フィート（464,500平方メートル）以上の広さに及ぶ12棟のビルになる予定です。

今回の増築は2025年に完了する予定であり、同キャンパスに合計25億ドル以上を投資することになります。同社はこれまで、2021年のほか、2019年、2018年、2017年、2016年、それ以前にも、同地への拡張工事を発表しています。

Meta の再生可能エネルギー担当ディレクターであるウルヴィ・パレク氏は、「Apexと提携し、この新しい風力発電プロジェクトを通じて、アイオワ州に新しい再生可能エネルギー資源、投資、雇用を引き続きもたらすことを誇りに思います」と述べています。「アイオワ州は、質の高い風力発電事業を行うことができ、また、歓迎すべきビジネス環境を提供しているため、当社のデータセンターにとって最適な場所です。この投資が、アイオワ州と地元コミュニティに対する当社の継続的なコミットメントを示すことを願っています。」

今回のPPAはApexにとって、バージニア州の Altavista Solar プロジェクトの61.6MW PPA、テキサス州の Aviator Wind East の200MW PPA、イリノイ州の Lincoln Land 風力発電所の175MW PPA、そして直近では2021年3月にカンザス州のジェイホーク風力プロジェクトの197MW PPAに続くMetaとの5番目の取引となるもので、MetaはこのPPAの締結により同プロジェクトへの投資を決定しました。

Facebook によると、2020年時点で同社の事業は100％再生可能エネルギーで支えられており、ネットゼロエミッションを達成しているとのことです。同社は、18の州と5つの国にまたがる6GW以上の風力および太陽光エネルギーの契約を結んでおり、63以上のプロジェクトはすべて、サポートするデータセンターと同じ電力網に位置しているといいます。

CEOのマーク・ザッカーバーグは自身のサイトへの投稿で、「私たちは事業活動においてネットゼロエミッションを達成し、世界最大の再生可能エネルギーの購入者のひとつです。その結果、世界各地の63の風力・太陽光プロジェクトに80億ドルを投資し、数万人の雇用を創出しました」と述べています。「この目標達成に協力してくれた我々のチームとパートナーに感謝する！」

Apexはこの新しい風力発電所によって、約3200万ドルの地方税収、7400万ドルの土地所有者への支払い、建設中の270人の地元でのフルタイム雇用、9人の地元での長期運営職が生まれると述べています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。