AWS、右翼過激派のデータセンター爆破脅迫をスタッフに警告

Amazonは、SNSサイトParlerを追放した決定に伴い同社施設やインターネットインフラストラクチャへの脅威が高まる中、データセンターの運用スタッフに「警戒をする」よう警告を通達しました。

AWSのインフラストラクチャ運用部門VPのChris Vonderhaar氏がスタッフに送信した通達の中で、疑わしい動きがあったら報告するよう求めたと、Business Insiderは伝えています。

真の懸念

「私たちは皆、この間、お互いや私たちの施設を安全に保つために警戒する必要があります」と電子メールには記されていました。「何かを見たら、何か言ってください。状況や懸念が小さすぎたりしても、取るに足らないものではありません」

Amazonは「米国民の不安の注意深い監視」を継続するとVonderhaar氏は述べ、クラウド部門は「データセンターを含むローカルチームと施設の安全を確保する」ために多くの変更を加えました。

同社はまた、米国の一部の地域で月曜日と火曜日を「ブロックデー」として設定しました。これは、スタッフが上級管理職の承認なしにメジャープロダクトアップデートや変更を行うことができないことを意味します。

今回の一連の対応は、ヘイトスピーチがモデレートされていない事を理由とし、日曜日にパーラー追放を宣言した動きに続くものです。パーラーは、1月6日に起きた米国議会議事堂への攻撃計画の支援に利用されたものの1つであるとされています。

「まるで戦争のようだ!」パーラーの利用ユーザは、アプリがAppleとGoogleストアから削除されたという投稿に対しこのように言っていました。「爆発物の訓練を受けた人物が、場所が公開されているAWSデータセンターを訪問するのは気の毒だ」DCDは、パーラーがインターネット上から削除される前に、パーラー上に同社の施設に対する他の脅威があった事を確認していました。

AWSのパーラーに対する措置を取り巻く極右勢力の怒りを超えて、陰謀コミュニティの間でデータセンター、通信塔、インターネットインフラへの注目度が高まっています。5Gに関する科学的に非論理的な主張は、通信塔に対する攻撃につながり、そしてAT&T施設への自爆テロにつながった可能性があります。

同様に、昨年のT-Mobile snafuやWells Fargoの火災など、大規模な停止が発生するたびに、パーラーやGabなどのWebサイトが、侵入の起点となっている、あるいはディープステート(闇の政府)が支配権を握っているといった主張に注目が集まりました 。予想通りこれが当てはまらないと判明した場合でも、内省はほとんどありませんでした。

1月6日の攻撃を呼びかけ、主導したグループの多くは、1月20日に同様の抗議、暴力、武力行動を求めています。

Data Center Dynamics

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