NTTコミュニケーションズがロンドン東部に新しいデータセンターを計画
製薬工場の跡地に、合計面積53,000平方メートルの新しい施設を2棟建設予定
NTTコミュニケーションズ(以下、NTT)は、2009年まで製薬会社があったロンドン東部ダゲナム地区に新しいデータセンターキャンパスを建設する計画が明らかになりました。
この計画は、製薬会社May&Baker社(Sanofi社)が1930年代以来操業していた土地に、合計53,000平方メートルの面積のデータセンターを2棟開設するものです。製薬会社の事業所が閉鎖されて以来、様々な開発計画提案がありました。現在のプロジェクトには、Londoneast-uk Business&Technical Park、エルテック技術大学、映画スタジオ等が含まれています。今回のNTTのデータセンターは、The Stackが発見した計画文書によると、2019年後半のオープンを目指しているそうです。
政治支援
ダゲナムとレイナム地区選出の国会議員J.クルダス氏はこの計画を支持しています。「データセンターは、ダゲナム地区の経済を重工業からメディアやテクノロジー等の21世紀の成長分野に再構築するという我々のビジョンの一部です」と彼はThe Stackにこのように語りました。「地元雇用25%は最低目標です。NTTが地方議会と結んだ雇用と技能戦略に関する協定に示した方法で、この目標値を軽々と超えてくれることを期待しています」
digitaldagenham.co.ukによると、NTTは、「ダゲナム地区の旧Sanofi社事業所の東部分におけるデータ施設」の建設計画申請を提出しました。現在、都市計画設計会社デイビッド・ロック・アソシエイツがこの申請を審査しています。
申請によると、この開発にはデータセンターが2棟含まれ、その総面積は最大で53,522平方メートルになりますが、これは付帯オフィス等のデータセンター以外の部分も含んだサイト全体の総面積です。従って、ホワイトスペース全体としてはそこまで広くありません。149台の駐車場もあります。
1号棟は室外設備、2号棟は室内設備を装備することになります。これは複数のビジネスモデルを示唆しています。おそらく、小売業と卸売業を組み合わせたものでしょう。
この提案には「15億ポンドの投資」と108人の無期雇用を創出することが期待されています。The Stackによると、地方議会はこの計画に非常に切望しているため、NTTが「セクション第106項」を満たさなくてもこの申請を許可しようとしています。セクション第106項とは、通常、学校への資金援助のような形で地域経済への貢献を課するものです。
この提案は、Digital Dagenhamによると、この申請は、すでに先の審査段階に進んでいるらしく、残された部分は駐車場だけだそうです。このサイトには、年間約1.75MWhを発電する屋上ソーラーパネルも装備しています。
NTTの申請は、この用地に「シリコンバレー」サイエンスパークを建設するという昔の計画が崩壊した後に続いたものです。この計画は無名のIT大手の支援を受けましたが、2013年、ロンドン市が資金提供を拒否して失敗に終わったと地元メディアは報じています。
製薬会社Sanofi社が事業所を閉鎖した後、「重度に汚染された」この跡地は完全に除染され、現在は商業用途にも適しています。
– Data Center Dynamics
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