ドイツテレコム、T-Systemsの売却または分社化を検討中
T-Systemsは来年にも売却される可能性あり
ドイツの通信会社であるドイツテレコムは、同社のIT部門であるT-Systemsの売却を検討していると報じられています。
Manager-Magazin誌によると、同社はT-Systemsの売却を準備しており、2月中に関係者との交渉を開始し、9月中に契約を結ぶ予定であるとのことです。
また、ドイツの別の出版社 Handelsblatt(ハンデルスブラット)は、ドイツテレコムはT-Systemsのスピンオフ(分社化)を検討しており、すでに同社の重要株主であるドイツ政府との協議を進めていると報じています。
T-Systemsは、ここ数年、苦戦を強いられています。また、最近ではドイツテレコムの業績が好調なのに対し、T-Systemsはコロナ禍で受注が25%も減少するなど、業績が低迷しています。
昨年、ドイツテレコムの財務責任者であるChristian Illek氏は、自動車業界や航空業界によるIT支出の減少により、T-Systemsでは、現在進めている3年間の再建計画に加えて、さらなるリストラが必要になるだろうと述べていました。
9月、グーグルは、ドイツテレコムおよびT-Systemsと共同で、新たなドイツ政府のクラウド化計画に取り組むと発表しました。
ドイツテレコムは6月、「Open Telekom Cloud」IaaSの提供に必要な容量を確保するため、オランダのアムステルダムに新たにデータセンター2か所を開設しました。実際にはNorthC社のAlmereとAalsmeerのデータセンターにスペースを確保したようです。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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