Google、Facebook、マイクロソフトが2GWのアイオワ州風力発電プロジェクトに反対
Google、Facebook、マイクロソフトが、アイオワ州の40億ドルの風力発電プロジェクトによってエネルギー価格が上昇すると不満を述べています。
ウォーレン・バフェット氏の財閥バークシャー・ハサウェイが所有するミッドアメリカン・エナジーが計画している2GWのWind Primeプロジェクトは、2024年の開業時には米国最大の風力発電所群となりますが、アイオワ州公益事業委員会で承認されればの話です。
これらの企業は再生可能エネルギーを大量に購入しているにもかかわらず、このプロジェクトに反対するためにTech Customers連合を結成しています。
同連合は、このプロジェクトがコスト高になることを懸念しているといいます。彼らは代替案があることを示唆しているものの、その名前を挙げることは避けています。
BloombergNEFのニュースによると、ミッドアメリカンは11.25%の収益率を保証するなどの条件を要求していますが、これは規制対象の電力会社が要求する通常の範囲内だといいます。
Googleの広報担当者は、「われわれは、現在のWind Primeの提案がエネルギー需要家の利益に適うものではないことに懸念を抱いている」と述べています。
同社はすでに、アイオワ州にある50億ドルのデータセンター群のために再生可能エネルギーを調達しており、少なくとも10年前から同州の風力発電所に投資してきています。
GoogleとFacebookは、「Wind Primeは、MidAmericanが他の実現可能な代替案に照らして必要または合理的であることを実証していない、非常にコストのかかる大規模な発電量の増加である」と申請書で述べています。 「このプロジェクトがもたらすコスト増を顧客が負担する前に、Wind Primeは、完全かつ徹底したディスカバリープロセスによって得られた完全な記録を通じて、理事会によって慎重に検討されるべきです。」
このプロジェクトは、ミッドアメリカンの脱炭素化に貢献します。同社は現在、アイオワ州の電力の約58%を風力発電で、42%を石炭や原子力発電、その他の発電でまかなっています。同社は、10月末までにこのプロジェクトを承認し、連邦政府の再生可能エネルギークレジット18億ドルの受給資格を得るよう規制当局に要請しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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