Big Data Exchange、Red Dot Analyticsとデータセンターのサステナビリティ向上に関する契約に調印
アジア太平洋全域のデータセンタークラスターBig Data Exchange(BDx)は、Red Dot Analytics(RDA)と契約を結び、BDxの施設をデジタル化することになりました。
これはBDxの施設をより効率的で持続可能なものにするためのものです。シンガポールを拠点とする産業用人工知能(AI)分野のパイオニアであるRDAとの3年間のプロジェクトの第1段階では、中国本土、中国香港、シンガポールにあるBDx社の施設の冷却とPUEの最適化に焦点を当てるとのことです。
Red Dot Analytics Pte Ltd(RDA)は、南洋理工大学(Nanyang Technological University Singapore)からのスピンオフ企業です。
AIによるサステナビリティのアシスト
BDx社の最高執行責任者Jeremy Yewは「RDAの人工知能ベースの技術は、当社のシステムを可視化し、ミッションクリティカルなインフラに求められる安全基準を損なうことなく、パフォーマンスとサステナビリティを向上させる方法を特定してくれます。このようにエネルギーとオペレーションの効率化に注力することで、オペレーションを進化させ、サービスの質を高めることができるのです」と述べています。
BDxのデータセンターの1つがあるシンガポールでは、技術の進歩が特に求められています。今回の契約によりBDx社は、AIを活用したアプリケーションと自動化を統合したRDAのデータセンターソリューションを活用することで、施設全体の非効率性を特定することができます。
その結果、BDx社はデータセンターのライフサイクル管理に関する深い洞察を得ることができ、エネルギーコストの削減、人的エラーの減少、キャパシティ利用率の向上を実現します。最終的にBDx社は二酸化炭素の排出量とフットプリントを削減できます。これはデジタルへの需要が引き続きデータセンターの必要性を高めている中で、非常に重要なことです。
シンガポールはアジア太平洋地域のデータセンター需要の約60%を供給しています。しかし政府関係者がデータセンターの持続可能性に関する懸念に対処する間、データセンターのモラトリアム(一時停止)が実施されています。
デーセンターはシンガポールの総電力料金の7%を占めており、これは高温多湿の環境から機器を保護するためにデータセンターを冷却するためのコストが大きく影響しています。
RDAはデジタルツイン技術モデルを通じて重要なインフラを構築し、AIベースのアプリケーションにより最適化します。持続可能性と予知保全における同社のテクノロジーにより、BDx社のようなミッションクリティカルなデータセンター事業者は、より効率的な環境で必要な接続性を提供し続けることができます。
RDAのチーフサイエンティストYonggang Wen教授は、以下のように述べています。「BDxは、データセンター内の潜在的なホットスポットやその他の熱的安全性に関する懸念を特定し、防止する能力が強化されるでしょう。」
「冷却の調整と最適化により、PUEが最大5パーセント改善され、BDxとその顧客は、より持続可能な環境の中で、さらなる節約が可能になります。」
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