Rigettiが初の商用量子プロセッシング・ユニットを発表

QPUは9量子ビットと5量子ビットのチップを搭載し、同社のAnkaaクラス・アーキテクチャをベースにしている

量子コンピューティング企業のRigetti社は、同社初の商用量子プロセッシング・ユニット(QPU)であるNovera QPUを発表しました。

カリフォルニア州フリーモントにあるRigetti社のFab-1施設で製造されたNovera QPUには、高速2量子ビット演算用のターンテーブルカプラー付き9量子ビットチップと、1量子ビット演算テスト用の5量子ビットチップが搭載されています。

Novera QPUは、2023年8月に公開されたRigetti社の第4世代Ankaaクラス・アーキテクチャをベースにしています。

Rigetti 社は今年初め、米国の素粒子物理学研究所であるFermilab(フェルミ研)に9量子ビットのQPUを納入しています。

「当社の新しいNovera QPUは、当社の最も革新的な量子コンピューティング技術へのハンズオンアクセスを可能にします。当社の84量子ビットのAnkaaシステムと同じアーキテクチャを持つNovera QPUを用いる研究者は、量子コンピューティングの研究を一足先に進めることができ、業界を前進させることができるでしょう」とRigetti社のCEOであるSubodh Kulkarni博士は述べています。

Novera QPUは普遍的なゲートベースの量子コンピューティングを実装しており、量子ソフトウェアやアルゴリズムの開発者は、ハイブリッド量子アルゴリズム、特性評価、キャリブレーション、エラー緩和、量子エラー訂正(QEC)実験など、さまざまなシナリオをテストするためにこれを利用することができます。

Novera QPUは、市販の希釈冷凍機や制御システムと統合することが可能で、Rigetti社に900,000ドルから直接注文することが可能となっています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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