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HPE、UAE向けに2.8ペタフロップスの気象スーパーコンピュータを構築

気候変動の影響のモデル化を改善

ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)は、アラブ首長国連邦の国立気象センター(NCM)向けに、新しいスーパーコンピュータを構築したと発表しました。

HPE Cray EX「Atmosphere」ハイパフォーマンス・コンピューティング・システムは、理論上で2.8ペタフロップスのピーク性能を発揮します。システムは2021年末までの稼働開始が予定されています。

この液冷式スパコンは、第2世代のAMD Epyc CPUを搭載しており、WRF(Weather Research and Forecasting:気象調査・予報)モデルやCOSMO(Consortium for Small-scale Modeling)など、NCMの数値気象予測モデリングソフトウェアの処理を引き継ぐ予定です。

同センターによると、これらのモデル上で実行されるシミュレーションのランタイムは、WRFで最大200%、COSMOで最大300%減少するといいます。

またAtmosphereは、Cray ClusterStor E1000ストレージシステムとHPE Data Management Framework、およびHPE Slingshotイーサネットファブリックを採用しています。

HPEのハイパフォーマンスコンピューティング部門VP兼GMのビル・マンネルは、「HPEが提供するスーパーコンピュータは、ハリケーンの上陸予測率の向上や、山火事の延焼や影響の予測など、世界の天気予報のニーズの大部分を支えている」と述べています。

「国立気象センター(NCM)のような世界有数の組織は、スーパーコンピューティングの力を応用して、意思決定や地域・国家の安全確保に不可欠な気象・気候に関する洞察を得ている」

NCMの長官であり、世界気象機関(WMO)のRegional Association II(アジア)の会長でもあるアブドゥラ・アル・マンドゥス博士は次のように述べています。「『Atmosphere』では、私たちはHPEと協力して、モデリング、シミュレーション、人工知能に的を絞った性能の高いスーパーコンピューターを設計し、気象や気候に関する洞察を加速させ、国家全体での研究開発を進めている」

「この最先端のスーパーコンピュータをホストすることで、UAEは中東・アフリカ全域の国家気象センター向けに、HPE Cray EXベースの最も強力な液冷システムを運用する最初の国となった」

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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