Appleが中国のApp StoreからChatGPT風アプリを削除

Appleは、中国の生成AI規制が8月15日に施行されるのを前に、ChatGPT的なサービスを提供する約100のアプリを中国のアプリストアから削除しました。新法では、生成AIサービスのプロバイダーに対し、商用開始前に当局にサービスを登録し、セキュリティ評価を実施することが義務付けられています。

削除されたアプリには、翻訳や文章作成機能を提供する「ChatGPTGAi Plus」や、6月29日にリリースされた「Spark」などがあります。同じく削除された 「OpenCat」のアプリ開発者によると、Appleはこれらのアプリに 「中国で違法とされるコンテンツが含まれている 」と述べています。

Appleはまた、中国で10日に施行されたディープフェイクに関する規制を遵守するよう開発者に促しました。中国当局は、ディープフェイクや深層合成技術を 「人工知能の深層学習や拡張現実を用いてテキスト、画像、動画、音声を作成または操作する技術 」と定義しています。

中国の法律では、ディープフェイク技術を使用してコンテンツを作成する場合、ディープフェイクサービスプロバイダーとユーザーは、元のソースを明確に開示しなければならず、編集されたコンテンツに誰かの画像や音声を使用する場合は、本人の同意を求めなければならないと規定されています。報道でディープフェイク技術を使用する場合、その技術を使用するメディアは中国政府の承認を得なければなりません。

8月15日に施行される新しいAI法では、中国は国の社会主義的価値観に従わなければならず、外国のサービスプロバイダーであっても、中国居住者にサービスを提供する際には規制を遵守しなければならないとされています。

OpenAIが昨年11月にChatGPTをリリースした後、中国のテクノロジー業界も、一般消費者ではなく、主にB2Bをターゲットとした生成AIモデルの開発に乗り出しました。3月、Baidu（百度）は Ernie Bot（アーニーボット）をリリースし、アリババは Tongyi Qianwen （通義千問）を発表する計画を明らかにしました。アリババの支援を受けたSenseTime Groupは、Sense Chatを発表しています。

W.Media ( Jinny Kim記者 )より抄訳・転載