アリババがオープンソースのAIモデルを個人やSMB開発者むけに展開

中国のアリババ(Alibaba: 阿里巴巴 )は、オープンソースのAIモデル「Qwen-7B( 通义千问-7B )」と「Qwen-7B-Chat」を発表しました。これらのモデルは、個人や中小企業の開発者向けにライセンス料無料で提供されます。

これは、アリババのような中国の大手ハイテク企業が、膨大なデータで学習され、ChatGPTのような生成AIアプリの基礎となる大規模言語モデル(LLM)を初めてオープンソースで公開したこと記念すべきものです。この公開は、先月公開されたMetaのLlama2オープンソースAIモデルに続くものです。

アリババとMetaのAIモデルは、OpenAIのバイラルAIチャットボット、ChatGPTの現在の市場支配力を削ぐことができます。

識者によればアリババは独自のAIアプリを開発するために、世界中の研究者、学術分野、企業を含む幅広いユーザー基盤を確保するのに役立つだろうと考えられ、独自のシステムをトレーニングする時間と費用を節約することができます。1億人以上の月間アクティブユーザーを抱える大企業には、ロイヤリティが課される可能性があります。

これはアリババが収益性と将来の成長のためにAIへの投資を通じてクラウド・コンピューティング部門を強化しようとしている矢先のことで、アリババのクラウドコンピューティング部門であるアリババクラウドは4月、英語と中国語でAIコンテンツを生成できるChatGPTスタイルの製品「通義千問(Tongyi Quanwen)」を発表しています。

Qwen-7Bと同様に、通義千問は各AIモデルのパフォーマンスを測定するための基本指標であるパラメータを70億個搭載しています。これは、先月発表されたMeta初のオープンソースAIモデル「Llama2」の10分の1です。会話アプリ用に設計されたQwen-7B-Chatは、70億以上のパラメーターを持つことになります。



W.Media ( Jinny Kim記者 )より抄訳・転載



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