Hyperscale Data、ミシガン州のデータセンターにヒューマノイドロボットの導入を計画

同施設内の新ラボでロボットを訓練し、その後販売する計画

米国のデータセンター企業Hyperscale Dataは、ミシガン州にある設備にヒューマノイドロボットを導入する計画です。

同社は最近、完全子会社であるOmnipresent Roboticsが、パートナー企業のAgibotを通じて、最初の30体のヒューマノイドロボット「OPR-R2」の製造開始を確認したと発表しました。

Hyperscaleは、2026年第3四半期にこれらの部品を受け取りと組み立てを開始し、ミシガン州にある同社のデータセンターキャンパスに配備する予定です。

これらのロボットは、同社が計画しているデータセンター内の約10万平方フィート(約9,290平方メートル)の「ロボット研究・テスト・イノベーション・センター」に配備する予定です。

また、これらのロボットは、「身体を持つ人工知能(エンボディドAI)のアプリケーション開発、自律的な作業プロセス、先進的なロボットシステムの開発を支援する」ことを目的としています。

HyperscaleとOmnipresentは、このプロジェクトにおいて中国のロボット企業Agibotと提携しています。

Hyperscaleは最終的に、合計143体のロボットを導入することを目指しており、これらはすべてAgibotから総額1,340万ドルで調達する予定です。Omnipresentはこれらのロボットを自社ブランドとして再販売(リース・販売)する権限も与えられています。

最初の30体は、Omnipresent Roboticsのモデル学習研究所に配備され、AIインフラの専門スタッフやデータセンターの従業員と「並んで」作業しながら、現実世界での学習データを生成します。

Hyperscaleによると、これらのロボットは「データ収集、モデル訓練、シミュレーション検証、施設運用、そして次世代のembodied AIシステムの開発を支援する」役割を担います。

また同社は、「ヒューマノイドロボットと高性能AIコンピューティング基盤を組み合わせることで、現実世界の環境で動作可能な次世代AIシステムの開発および評価に適した、独自の環境を作り出せる」と述べています。

Hyperscaleは、ミシガン州ドゥワジャックのEast Prairie Ronde Street 415番地にある34.5エーカーの敷地にデータセンターを所有しています。

この施設の容量は30MWで、2022年5月に買収され、延床面積は617,000平方フィート(約57,320平方メートル)です。もともとは1972年に製造施設として建設されましたが、現在はHyperscaleがこの施設の一部をビットコインのマイニング用途からHPC(高性能コンピューティング)やコロケーション、さらに今回のロボティクス研究施設へと用途転換を進めています。

同社によると、この敷地内の約10万平方フィート(約9,290平方メートル)が、ロボットの運用、遠隔操作ブース、およびエンボディドAIのトレーニング活動のために割り当てられています。

また同社は、同社は、この発電所を340MWまで拡張することを目指しており、その中には40MWの天然ガスによるBTM(Behind The Meter:敷地内発電設備)も含まれます。

Hyperscale Dataの会長であるMilton “Todd” Ault IIIは、次のように述べています。「私たちは、フィジカルAIが人工知能の将来において非常に重要な要素になると考えています。現在の最先端AIモデルは推論や言語処理、コンテンツ生成に優れていますが、これからのAIシステムは現実世界を理解し、相互に作用できる能力が求められます。当社のミシガン州のキャンパスは、ヒューマノイドロボットと先進的なAIモデルが継続的に学習・訓練・向上できる大規模な環境を構築することで、そのギャップを埋めることを目的となるよう開発しています。」

Hyperscaleは以前、Ault Allianceとして石油探査、クレーンサービス、防衛・航空宇宙、産業分野、自動車、医療・バイオ、家電、ホテル運営、繊維など、さまざまな分野に投資する多角的な持株会社でした。

しかし昨年、同社はAIとデータセンター事業へ全面的に事業転換することを発表し、社名変更とともにデータセンター以外のすべての資産を売却する計画を明らかにしました。現在、Hyperscale Dataの過半数株式はAult & Companyが保有しています。

Agibotは、2023年に上海で設立され、ヒューマノイドロボットやロボット犬、車輪型ロボットなどを開発している企業です。同社は、1,000体の汎用型エンボディドロボットを量産した実績があるとしています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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