インテル、チップ売上が落ち込む中100億ドル経費削減で相当数の従業員をレイオフ

しかし新しいサーバー用チップに大きな希望

半導体設計・製造のインテルは世界経済の減速により社内の問題が深刻化し、大規模なレイオフと支出削減を計画しています。

前四半期の売上高は前年同期比で20%減少し、純利益は85%減少しました。

ネットワークとエッジ部門が14%増の23億ドルとなったほかは、軒並み減収です。

PCプロセッサは17%減の81億ドル、比較的新しいチップファウンドリ事業は2%減の1億7100万ドル、サーバーとAIチップは27%減の42億ドルでした。

しかしCEOのPat Gelsinger氏は、次期第4世代Xeon Scalableチップについて、「Xeon史上最速で100万ユニットを達成する 」と述べ、サーバーチップをプラス部門として売り込もうとしました。

次の3世代のXeonサーバー製品はすべて目標通りで「非常に良いマイルストーンを作っている 」と主張しています。第4世代「Sapphire Rapids」は、技術的な問題で何度も延期されてきました。

景気減速とは無関係に、インテルのサーバー事業は、かつてほぼ独占的な市場シェアを奪うために復活を図っているAMDからの圧力に直面しています。

第2四半期のx86サーバーチップ市場におけるインテルのシェアは86.1%で、前年の90.5%から低下し、最高値の98%からも大幅に低下しています。

社内外の圧力が売上と利益を圧迫する中、インテルは2023年度に30億ドル、2025年度には最大で100億ドルのコスト削減を行うと発表しました。

「これらの削減は、ポートフォリオの削減、サポート組織の適正化、支出のあらゆる側面におけるより厳しいコスト管理、営業およびマーケティングの効率化など、事業最適化のための複数の取り組みを通じて実現される」と、インテルの最高財務責任者(CFO)David Zinsner氏は、決算説明会で述べています。

Barron’sの取材に対し、 Zinsner 氏は「相当数の」人員削減が行われると述べ、同社が数千人の従業員を解雇する可能性があるという以前の報道を繰り返しています。



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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