FacebookのMetaが数千人に及ぶ大規模なレイオフを計画

Facebookを運営するMeta社は、「数千人」の従業員に影響を与える可能性のある大規模な人員削減を計画しています。

Wall Street Journalによると、本件は水曜日に発表が予定されており、Meta社はすでに今週から必要のない出張をキャンセルするよう社員に伝えているとのことです。

今回の大規模な人員削減は、世界的な景気後退に備え、同社が自ら招いた苦境に対処するため、数カ月前に行われた対象を絞った削減に続くものです。

Metaは2022年までの2年間に27,000人以上の従業員を増やし、9月までにさらに15,344人の従業員を増やしてきました。その結果、総人員は87,000人になりました。

しかし同社の株価は今年に入ってから70%以上下落しました。これは、経済問題により広告費が減少し、ハイテク企業の株価が調整されたことが一因となっています。

その下落幅は他を圧倒しており同社は今年、S&P500の中で最悪のパフォーマンスとなっています。

TikTokやBeRealなどとの強力な競争が、同社の勢いを削いでいます。同時にAppleが端末の追跡を制限する動きを見せていることが、同社の広告収入に影響を与えています。

視聴者の高齢化や、誤った情報をコントロールできないことに対する規制やメディアの圧力の高まりに直面し、CEOのマーク・ザッカーバーグは、同社の軸足をメタバースに移そうとしています。

このVRとARに対応した仮想世界の集合体を構築するには、年間100億ドル以上の費用がかかることが判明しています。このプラットフォームはまだ成功を証明しておらず、投資家やユーザーを納得させることはできていません。

ザッカーバーグはまた、データセンターへの支出を削減するつもりはないとしています。データセンター内のインフラとAIサーバーは、今後の成長に欠かせないものだと主張します。

一方でコスト削減は会社全体のスタッフから行う予定です。「現実的に、この会社にはここにいるべきでない人がたくさんいるだろう」とザッカーバーグは6月に述べていました。



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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