ウィリアム王子がマイクロソフトのデータセンター訪問し自殺防止議論

英国の王族がデータセンターの建設現場を訪れ、建設業界におけるメンタルヘルスについて議論しました。

先週、建設会社Mace とMates in Mindは、ウィリアム王子が建設業における自殺の蔓延について話し合うため、ロンドンのMace建設現場を訪問したと発表しました。

Mirror紙によると、訪問先はロンドン西部のノースアクトンにあるマイクロソフトのデータセンター建設プロジェクトでした。

MaceとMiM(建設業界に特化したメンタル・ウェルビーイング・チャリティ)によると、国内の建設労働者の自殺率は全国平均の約4倍で、自殺は英国における35歳以下の男性の最大の死因です。

ウィリアム王子の訪問では、建設業界の人々との座談会が行われ、労働者を助けるための努力だけでなく、彼らの個人的な経験も共有され、Mirror紙は、王子はその話し合いに「目に見えて感動した」と評しています。

マイクロソフト社のコミュニティ・プロジェクトのページによると、同社はGoodmanとの提携により、2020年に初めてノースアクトン・データセンターの計画許可を得ています。

両社は2023年にMace社をゼネコンとして建設を開始し工期は24ヶ月。プロジェクトの仕様は公表されていません。

Maceのプロジェクト・ディレクター、 Mike Barford はこう語っています 「私たちの業界におけるメンタルヘルスとウェルビーイングをめぐる文化は改善されつつありますが、あまりにもゆっくりとしたものです。今回のような瞬間が、意識の転換を促す一助になればと願っています」。

Mates in Mind のマネージング・ディレクターである Sarah Meek は、「チャリティ団体として、仕事を通じて精神的な不調を経験する人が一人もいないようにすることを目指しています。そのため、今回の訪問でメンタルヘルスに対する意識を高め、建設業界のあらゆるレベルで直面する問題やその要因、生じる影響について会話を始めることができ、メンタル不調の偏見やそれを取り巻く障壁を根絶し続けることができたのは、素晴らしい機会でした」と述べています。



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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