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HPE、米国空軍向けに2台のスーパーコンピュータを納入

ヒューレットパッカードエンタープライズ(HPE)は、米国空軍の気象調査用とする2台の スーパーコンピュータ を構築しました。

米国エネルギー省のオークリッジ国立研究所に設置された2台のHPE Cray EXシステムは、気象学者のErnest Fawbush少佐とRobert Miller大尉が1948年にオクラホマのティンカー空軍基地で最初の竜巻予報を行ったことにちなんで「Fawbush」そして「Miller」と名付けられました。 

各スーパーコンピュータのピークパフォーマンスは3.6ペタフロップス、合計で7.2ペタフロップスとなっています。2台を合わせると、以前のThor スーパーコンピュータ比で6倍パワフルな性能となります。

戦車でさえ雨を嫌うから

このスーパーコンピュータの契約は、HPEによる買収に先立つ2019年にCrayに授与されました。システムは第2世代AMD Epyc CPUを搭載しています。

「米国空軍に、最新のHPE Cray EXスーパーコンピュータによる初の運用システムの1つであり、オークリッジ国立研究所(ORNL)が管理する新しいスーパーコンピュータを構築できたことを嬉しく思う」HPEでHPC部門のVP兼GMを務めるBill Mannel氏はこのように述べています。

「HPE Cray EXスーパーコンピュータによって可能になったエンドツーエンドのHPCテクノロジーにより、これまで不可能であった天気予報の事前シミュレーションの高速化と専用パフォーマンスを実現する」

空軍は、ORNLのComputational Earth Sciences Division(計算地球科学部門)と協力し、新しいスーパーコンピュータを使った天気予報機能のオーバーホールを計画しています。

特に、研究者らは、特定の土地がどれだけ水没するか、そしてその深さのレベルを予測するために、河川流、洪水、あるいは浸水予測への注力を目指しています。戦車やその他重装備の軍事装備は、ずぶ濡れの地表を乾いた地表ほど速く移動することができないため、天候を予測することで、軍事司令官は軍隊の動きを予測する事ができるようになります。

これを行うために、研究グループは、将来のイベントを予測する際の精度を最終的に高めるために、何百もの流域と排水路のシミュレートを含むグローバルな水文学モデルの作成を計画しています。

飛行の動きや衛星画像の評価を支援するために、研究者らはまた、大気雲の形成、成長、そして降水量の予測により影響を受けた作戦をナビゲートする方法に関し、雲に覆われた領域のリモートセンシングの改善もしていきたいと考えています。このグループは、既存の統計的回帰モデルでは不可能な包括的な雲物理学を使いこれの実現を目指しています。

全体として、空軍は、全世界の気象シミュレーションのモデルグリッドポイント間の精度を17キロメートルから10キロメートルへと高めようとしています。また、ターゲット領域に対する高解像度シミュレーションについても行います。

Data Center Dynamics

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