通信事業者Orange、ポーランドでEnertrag社と36MWの風力発電PPAを締結

ポーランドで2件目の風力発電のPPA

Orange社は、ポーランドでの事業用風力発電の調達のため、新たに36MWの電力購入契約PPAをEnertrag社と締結しました。

Enertragはヴィスワ川に洋上風力発電所を建設し、Orange ポーランドの需要の最大30%を賄う予定です。

新しい風力発電所は2024年までに建設される予定で、最大10基のタービンで構成され、総出力は最大36MWとなる予定です。この風力発電所は、通信事業者に年間120GWh以上のエネルギーを供給する予定です。Orangeは、2040年までのカーボンニュートラルを目指しています。

「当社は天然資源とエネルギーを効率的に管理し、その消費を監視し、当社の業務に関連する二酸化炭素の排出を削減することによって、自らの二酸化炭素排出量を減らす努力を常に行っています。今回の風力発電所への投資により、2025年にエネルギーの60%以上を再生可能エネルギーで賄うという当社の目標達成に向け、道半ばとなりました」と、Orange Polska社の社長Julien Ducarroz氏は述べています。

これは、Orange Polska社が締結した2番目の企業向けPPAです。 Wielkopolska ではすでに2つの設備が稼働しており、同社の年間電力需要の約9パーセントをカバーしています。同通信事業者は2021年10月、ワルシャワに17,000平方フィート(1,600平方メートル)のデータセンターを新たに開設しています。

またEnertragファイナンシャルディレクターSimon Hagedornは、「ポーランドのエネルギー転換に貢献できたことを大変誇りに思います。Orangeとの交渉は非常に建設的で、3ヶ月足らずで長期的な企業向けエネルギー購入契約が成立したことは、PPAのプロバイダーとしてのEnertragの経験を裏付けています。」と述べています。

コートジボワールではOrange Services Group(GOS)が最近、アビジャンにある同社のデータセンターに再生可能な電力を供給するため、355 kWpの太陽光発電所の新規開発に Engieを選定しました。この発電所は、1.3MWの施設のエネルギー需要の約30パーセントを供給する予定です。

Orangeは先月、森林再生と生態系回復プロジェクトに資金を提供する5000万ユーロ(5630万ドル)のカーボンファンドを立ち上げました。昨年、同社はフランスで  Total およびエンギー Engie  と合計130MW以上の太陽光発電のPPAを締結しています。



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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