アリゾナ州で開発中の水を使わないデータセンター

テクノロジーインフラ企業Aligned Data Centersは、アリゾナ市場におけるさらなる拡大を目指し、フェニックスにある同社の旗艦ハイパースケール・キャンパスに水を使わないデータセンター「PHX-05」の開発を計画中であることを発表しました。

フェニックス地域のハイパースケールデータセンターでは、容量に対する需要が高まっており、また同社のインテリジェントで適応性の高いインフラストラクチャーソリューションが広く利用されているため、このグリーンフィールド展開は積極的にその需要を満たすことが予想されます。

「フェニックスは、米国最大かつ最もダイナミックなデータセンター市場の1つであり、西海岸に近い場所にデジタルインフラを展開するハイパースケーラーやクラウドサービスプロバイダー、大企業にとって非常に魅力的な場所となっています」と、AlignedのCEO Andrew Schaapは述べています。「当社の最新のハイパースケールデータセンターは、大規模なキャンパスのスケーラビリティと、水不足の地域における節水の要請に応えるだけでなく、お客様が求める戦略的で人気の高い場所に施設を迅速に提供する我々のチームの継続的な能力も示しています。」

水の保全は、グローバルなハイパースケーラーや企業の間で、環境管理の次のフロンティアとして広く受け入れられています。PHX-05は同社のDelta³冷却技術と水なし排熱システムを組み合わせ、水なしデータセンターを実現します。Alighed社によると Delta³ 冷却システムは、「オンデマンド拡張」が可能で、容量を増やすことなくラックあたり最大50kWまで段階的に拡張できるため、持続可能性も高まるといいます。

また、アリゾナ州の魅力的な売上税優遇措置、信頼性の高い電力網、再生可能エネルギー資源への十分なアクセスも、このキャンパスの利点となります。アリゾナ・パブリック・サービス(APS)は、全米で最も充実した再生可能エネルギーのポートフォリオを持ち、50%カーボンフリーでバランスの取れたエネルギーミックスを使用しています。米国エネルギー情報協会によると、アリゾナ州の公共事業者はさまざまな安定した電源から発電を行い、1kWhあたりの料金は他の西部の州よりも大幅に低くなっています。

ハイパースケーラー、クラウド、eコマース、金融サービス、ヘルスケア、テクノロジー、テレコムなどの企業は、ロサンゼルスを含む多くの主要都市に近く、大きな遅延なしにデジタルサービスを提供できるフェニックス市場に引き寄せられるように集まってきています。フェニックスは、ITサービスの需要が高く、運用コストやエネルギーコストが低く、自然災害が少ない場所に近接したデータセンターの立地です。



Digital Infra Network ( Michael Nelson 記者)より抄訳・転載



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