マイクロソフト、27,600トンのCO2を廃コンクリートで回収・貯蔵する契約を締結

Neustark社、CO2を発生源で回収し瓦礫に貯蔵

マイクロソフトは、27,600トンの二酸化炭素を大気中から除去し、廃コンクリートに貯蔵するための費用を支払いました。

スイスに本社を置くNeustark社は、今後6年間にわたり二酸化炭素を発生源で回収し、解体コンクリートなどの鉱物性廃棄物に貯蔵します。

この契約は、マイクロソフトが2030年までにカーボン・ネガティブになることを公約して以来、炭素除去のために結んできた長い取引の最新版に過ぎません。同社はさまざまな炭素除去技術で炭素クレジットを購入しており、最近では米国での森林再生による36万2000トンを購入しました。

以前には、ボリビアのバイオ炭プロジェクトから3万2,000トンのクレジットを購入し、バージニア州に拠点を置くCarbon Streaming社から1万トンのバイオ炭クレジットを購入しました。同社はまた、空気中の炭素を酸化カルシウムシートに直接除去するHeirloom社と30万トンの契約を結んでいます。 Climeworks からの1万トンと、Carbon Captureによるワイオミング州での未公表の回収量です。

Neustarkは最近登場した企業で、チューリッヒ工科大学のJohannes Tiefenthaler とValentin Gutknechtによって2019年に設立されました。マイクロソフトは2022年、規模拡大のために同社から証明書を購入すると発表しました。

Neustark社はこれまでに1,000トンのCO2を除去し、14の事業所で年間5,000トンのCO2を除去するまでに成長しました。

同社は、さらに20カ所を建設中で、2030年までに100万トンのCO2を除去する計画です。

Neustark社は、バイオガスプラントからCO2を回収し、液化して建設廃棄物のリサイクル施設に運び、そこで解体コンクリートに注入し、鉱化プロセスによってコンクリート粒の表面に永久に結合させます。

炭酸化された粒は、道路建設や再生コンクリートに使用できます。

このプロセスは測定可能で、Gold Standardによって検証されています、とNeustarkは言います。炭素は何十万年もの間貯蔵され、元に戻るリスクは「ほとんどない」と同社は言います。

NeustarkのCDR責任者であるLisa Braune氏は、「私たちは、世界最大の廃棄物の流れである解体コンクリートやその他の鉱物性廃棄物を炭素吸収源に変えています」と、言いました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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