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アリババ、2030年のカーボンニュートラル目標発表

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アリババは、持続可能性に関する新たな目標と、カーボンニュートラルになるための2030年という目標値を発表しました。

同社は2030年までに自社の事業においてカーボンニュートラルを達成することを約束し、2035年までに1.5ギガトンの脱炭素化を促進するSCOPE 3+の目標を導入しました。

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「私たちは、社会にポジティブで革新的な変化をもたらす力になりたいと願っています。私たちのESG戦略は、102年生き続ける良い会社になるというミッションが前提であり、それはアリババの将来の発展のための重要な基盤です」と、アリババグループの会長兼CEOダニエル・チャンは述べています。「2035年までに1.5ギガトンの炭素排出量を削減するという新たに提案したSCOPE 3+の目標に向け、プラットフォーム事業者としての独自の影響力を活用し、中国および世界の消費者、商社、パートナーの行動と変化を動員していきます 」

アリババは、2030年までにSCOPE 1と2(直接・間接排出)のカーボンニュートラルを目指し、SCOPE 3(サプライチェーンの排出量)については、2020年を基準として2030年までに50%の炭素強度削減目標を掲げています。また、SBTi(科学的根拠に基づく二酸化炭素排出量削減目標:Science Based Targets)イニシアチブへの参加も表明しています。今年末には、初のESGレポートを発表する予定です。

気候変動報告書によると、2020年のアリババの温室効果ガス総排出量は951万4000トンで、その約3分の1はSCOPE 2(エネルギー使用、冷却などによる間接排出)で、自社のデータセンターも含まれるとのことです。また、半分以上はSCOPE 3(リースデータセンターの購入電力を含む)の排出量となっています。

同社は脱炭素化への取り組みとして、省エネ・効率化技術を活用した排出量削減、再生可能エネルギーの積極的な活用によるエネルギー構造の転換、炭素除去イニシアチブの検討などを挙げています。同社によると、2020年9月に開設した浙江省人和データセンターは、液冷技術により電力使用効率(PUE)が1.09と低くなっています。張北データセンターは現在、地域の温室を暖めるための地域暖房システムに接続され、雨水収集システムも備えています。

欧米のクラウドやデータセンター企業の多くが脱炭素化に向けて大きな前進をしているのに対し、中国の企業は概して遅れています。グリーンピースは、アリババを含む中国のテクノロジー企業が持続可能性に関する目標を持たず、化石燃料を使用しているとして、繰り返し非難しています。

これまで、中国のクラウドおよびデータセンター企業でカーボンニュートラルの目標日を定めていたのはChindataだけでした。Tencentは昨年、初のESGレポートを発表しています。2060年までにカーボンニュートラルを目指すという中国政府の目標を引用しながらも、同社は自社事業に関する確固たる目標を設定せず、代わりに 『カーボンニュートラルのリーディングカンパニーになるよう努力する 』と述べていました。

8月、Baiduは、環境・社会・ガバナンス(ESG)イニシアチブに使用する予定の10億ドルのグリーンボンドの募集を発表しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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