HPE、兵庫県立大学にスーパーコンピュータを納入

日本の国公立大学の中で最もパワフルなシステムであると報道

HPEは、兵庫県立大学(神戸市)に新スーパーコンピュータシステムを採用したことを発表しました。

兵庫県立大学の計算科学連携センターに設置されたこのシステムは、気象現象、プラズマ物理学、複雑流体、耐震建築、省エネ材料、経済物理学、環境DNA研究などに活用される予定です。

兵庫県立大学の鷲津 仁志教授は、次のように述べています。
「教育と研究を通じて社会に貢献する取り組みを兵庫県立大学が促進するにあたって、多種多様な研究ニーズ、DX人材の育成に応えられるこのパワフルな新スパコンシステムは、重要な役割を果たします。HPEの幅広い製品ポートフォリオと、豊富な経験と実績に裏打ちされたHPCとAIソリューションを活用して、社会課題の解決や先端DX人材育成のさらなる強化に貢献することを期待しています。」

HPEによると、このシステムはすでに、ゲリラ豪雨の研究、人工心肺において血栓のできにくいコーティング材料創生、南海トラフ地震による建物被害および経済損失の予測などに活用されているとのことです。

日本ヒューレット・パッカード合同会社執行役員 HPC & AI ・MCS事業統括 根岸 史季は、今回の新スパコンシステム導入について次のように述べています。
「兵庫県立大学との長年の協力関係を継続し、HPEのテクノロジーで教育研究基盤の強化に貢献できたことを嬉しく思います。この新スパコンシステムが優れたAI開発・運用環境を実現することで、あらゆる研究領域において新たなデータ解析手法の活用が促進され、それに基づいた洞察によるさらにインパクトある成果に寄与できることを期待しています。」

新スパコンシステムは、HPE Apollo 6500 Gen10やHPE Apollo 2000 Gen10で構築され、NVIDIA® V100 Tensor Core GPUを搭載し、HPE ProLiant DL Gen10 DL360、DL380、DL560 Gen10サーバーを組み合わせて構築されています。また、増大する一方のデータに対応するためにHPEが提供するCray ClusterStor E1000 ストレージシステムが導入され、データ集約型のHPCおよびAIプロジェクトに求められる容量に対応しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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