マッコーリー、NTTの欧州・北米展開に出資

NTTのホールセールDCを対象とした「戦略的不動産パートナーシップ」を締結

マッコーリー・アセット・マネジメント(Macquarie Asset Management)とNTTがデータセンターへの投資に関するパートナーシップ契約、NTTのヨーロッパと北米のホールセール施設を対象とした「戦略的不動産パートナーシップ」の締結に合意したと発表しました。

この契約により、マッコーリーはNTTとともに不動産資本を投資し、NTTの欧州および北米での事業拡大を支援することになります。

マッコーリーの投資額や出資比率など、合意内容の詳細は明らかにされていません。しかし、NIKKEI Asiaによると、今回の合意により、マッコーリーは欧米のNTTデータセンターを保有する企業の株式の過半数を約1000億円(8億1600万ドル)で取得するとしています。そしてNTTは25〜49%の株式を維持する形となります。

マッコーリー・アセット・マネジメントの不動産部門グローバルヘッドであるブレット・ロブソンは、次のように述べています。「世界のデータとコンピューティングは飛躍的に成長しており、事業者がユーザーの需要に対応するためには多額の資金が必要となるため、この分野は投資先として非常に魅力的な分野だと考えている。グローバルに展開し、開発・運用実績が非常に豊富な大手データセンター事業者であるNTTと提携できることを嬉しく思う」

NTTの森林正彰President and Board Directorは次のように述べています。「NTTは、より多くのデータセンターを建設・運営していくといった野心的な計画を持っており、長期的かつ経験豊富な投資家としてグローバルに認められているMacquarie Asset Management との戦略的提携は、我々の目標を達成する後押しとなります。お客さまの成長とイノベーションを実現するという当社のビジョンを理解し、世界的に認められた長期的かつ経験豊富なファイナンシャルパートナーであるMacquarie Asset Management の不動産投資能力は、欧州と北米における当社のプラットフォームの継続的な発展を考える上で非常に魅力的なものです」

NTTは最近、ロンドンに7番目のデータセンターを開設し、ヨーロッパの既存施設の多くで拡張プログラムを進めています。

昨年は、米国のオレゴン州、イリノイ州カリフォルニア州に施設を開設し、アリゾナ州では大規模なキャンパス建設に着工しました。

また先週、NTTはインドネシアのジャカルタとベトナムのホーチミンにデータセンターを建設する計画を発表しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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