NTTがアリゾナ州メサに240MWのデータセンターを建設

NTTは、アリゾナ州メサに240MWのデータセンター・キャンパスを建設する計画を明らかにし、サイトの起工を開始しました。

NTTは、昨年8月にフェニックスにキャンパスを建設する計画を発表しましたが、その際には詳細を明らかにしていませんでした。今週、NTTはキャンパスの仕様を明らかにし、敷地内の最初の施設の建設を開始したことを発表しました。

フェニックスの102エーカーのキャンパスは、アリゾナ州メサのElliot Road Technology Corridorに位置しています。完成時には、この240MWのキャンパスは、7棟の施設合計で150万平方フィート(139,400平方メートル)の床面積を持ち、専用の変電所も含まれる予定です。

最初の施設、36MWのPH1は、2階建ての空冷式施設で、6MWのバウルト(Vault:保管庫)を6か所備え、それぞれの面積は約21,125平方フィート(1,960平方メートル)です。NTTはこの施設を4月に着工し、「2022年初頭」にオープンする予定です。

NTTは全米各地に渡り拡張を進めています。同社は2021年に、シリコンバレーオレゴン州、イリノイ州に新しいデータセンターを開設しました。NTT Global Data Centersのプロダクトマネジメント部門VPのBruno Berti氏は先日、DCDイベントの参加者に向けて、Covid-19の影響により同社の顧客が「通常の2~3倍」のデータセンター容量を確保しようとしている動きがある点について説明しました。

乾燥地帯であるアリゾナ州では、水の使用量が懸念されていますが、最近10年間更新された寛大な税制もあって、データセンターの開発拠点として成長しています。

マイクロソフトは最近、グッドイヤー、エルミラージュ、フェニックスの3都市で、アリゾナを拠点としたAzureクラウドのリージョンを立ち上げました。また、Redale LLCという名称で活動している別の大規模ハイパースケーラーも、300万平方フィートに達するキャンパスの建設を検討しています。

2021年には、PhoenixNAPとポーランドのソフトウェア企業Comarchがメサに施設を建設すると発表したほか、EdgeConneXIron Mountainもフェニックスの既存施設の拡張を発表しています。尚、TSMCもフェニックスにチップ工場を建設中です。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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