Metaのデータセンター再設計は、AIチップ導入を中止し、NvidiaのGPUに転換したことが原因

Metaは昨年、自社製のAIチップを導入する計画を中止し、代わりにNvidiaのGPUを採用したとロイターが報じています。

同社は当初、AIのトレーニングにCPUを、推論にチップを使用していましたが、その結果、AI開発で遅れをとることになりました。DCDが昨年報じたように、GPUへのシフトは、データセンターの再設計と複数のプロジェクトの中止を余儀なくされました。

GPUはより多くの電力を消費するため、より多くの熱を発生させます。また、AIシステムをネットワーク化するために、より近距離に配置する必要があります。ロイターの報道によると、新施設では24倍から32倍のネットワーク容量と新たに液体冷却システムが必要であったといいます。

同時に、Metaは、トレーニングと推論の両方が可能な、新たな自社製AIチップの開発に着手しました。これは2025年に設定されているとロイターは報じています。

また、The Informationは、マイクロソフトのシリコンエンジニアリング担当コーポレートバイスプレジデント、Jean Boufarhat氏がMetaに移籍することに言及しています。彼は、Facebook Agile Silicon Team(FAST)を運営し、苦戦している同社のチップの取り組みを再活性化する予定です。

FASTは、Metaが以前チップへの取り組みに失敗した後に、バーチャルリアリティヘッドセットとRay-BanスマートグラスにQualcommを採用した後、ARグラス用のチップにも取り組んでいます。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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