グッドマン、香港・荃湾西データセンター・キャンパスを開設

産業・物流不動産大手のグッドマンは、Tsuen Wan West(荃湾西)データセンターを開設しました。

Mingtiandiによると、この新データセンターキャンパスは、合計で160万平方フィート(148,640平方メートル)のスペースを持つ4つの建物から成り、最大400MWを提供すると報じられています。

グッドマンは2014年に、Central Textiles社の廃工場跡地を10億香港ドル(当時1億2900万ドル)で買収しました。そこの最初の2棟は現在完成しており、グッドマンの「主要なグローバル顧客」2社で完全にリースされている状況です。

残りの2棟は現在建設が進められており、2024年の完成が予定されています。全体として、この管区では87%が大手のグローバル・データセンターやテクノロジー関連顧客に割り当てられています。

グッドマングループのグレーターチャイナCEOのKristoffer Harvey氏は、次のように述べています。「Goodman Tsuen Wan Westは、都市再生への我々のコミットメントを示す最新のショーケースであると同時に、地元と地域の両方で急増するハイティア・データセンター、テクノロジーインフラ、および排出削減の目標に対応するものである。この開発は、人とテクノロジーのために不動産を最適化するという当社の取り組みを組み合わせたもので、香港とグレーターベイエリアのデジタル経済の発展を形成するインフラの提供に貢献していく」

将来的なデータセンター顧客の1社は、Vantageなのかもしれません。同社のウェブサイト上には、将来の拠点としてTsuen Wan Westが掲載されています。同社の説明によると、そこでは70万平方フィート(6万5000平方メートル)と48メガワット(3万6000平方メートル)のフットプリントを提供する予定とのことです。

「私たちのTsuen Wan Westの パーパスビルト・データセンター (Purpose-built Datacenter)は、香港の工業・商業地区に位置し、さまざまな公共交通機関へのアクセスが可能」と、Vantageのページには記載されています。「このデータセンターが完成すると、各4MWのデータモジュール12基で48MWの容量をお客様に提供する予定です。12MWのIT容量を含む第1期は、2024年にオンライン化される予定です」

グッドマンは、ビジネスパーク、産業および倉庫/物流スペース、そしてデータセンターの建設を行っています。グーグルは2019年、千葉ニュータウンのグッドマンビジネスパークのスペースを取得しました。グッドマンはSTT GDCと共同で、千葉県印西市にデータセンター2棟の建設を進めています。

グッドマンは、現在データセンター市場への進出やプレゼンスの拡大を目指す数多くの物流倉庫・産業不動産会社の1社です。プロロジス、Segro、GLP、ESR、P3などの企業も、米国、欧州、アジア太平洋地域での施設の開発を検討しています。

ESRはアジア太平洋地域全体でデータセンターのエコシステムを構築する計画を立てており、香港の冷凍倉庫を40MWのデータセンターに改装中で、東京にも20MWのデータセンターの建設を計画しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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