富士通、日本におけるソブリンクラウドにOracle Alloyを採用

富士通は、日本におけるソブリンクラウドサービスの展開にOracle Alloyを採用しました。

Oracle Alloyはクラウド・インフラストラクチャ・プラットフォームで、他社が独自のクラウド・サービスを構築することを可能にします。このソリューションは、オラクルのハードウェアと同社のクラウドスタック上に構築されており、ユーザーのクラウドもオラクルのクラウドと互換性があるため、ハイパースケールのパブリックリソースをサービスプロバイダーと顧客の両方で利用できます。

Alloyを利用することで、富士通はハイブリッドITサービスFujitsu Uvanceを拡大します。富士通はOracle Alloyを日本国内のデータセンターに導入し、管理し、富士通の顧客は、データセキュリティとソブリン要件を満たしながら、100を超えるオラクルのクラウド・サービスにアクセスできるようになる。

富士通の古賀一司SEVPは次のように述べています。 「 今回のオラクルとの協業により、運用のガバナンスを富士通が担保しながら、ハイパースケーラーと同等の機能性とデータ主権を可能とするソブリンクラウドを実現し、お客様に安心してご利用いただける新たなクラウドサービスを提供できることを大変嬉しく思います。 」

また、 Oracle Cloud Infrastructure Product and Industries担当シニア・バイスプレジデント スコット・トワドルは、こう述べています。「Oracle Alloyによって、オラクルは最高のクラウド技術を提供し、富士通のお客様のビジネスと社会の変革と近代化を支援します。日本における富士通のソブリン・クラウド・アプローチは、富士通の将来を見据えた技術戦略の証です。富士通とのパートナーシップを継続し、世界中のより多くのお客様にクラウドサービスを提供できることを楽しみにしています。 」

この契約は、オラクルが今後10年間で日本におけるクラウドコンピューティングとAIに80億ドルの投資を約束した直後に発表されました。同社は、東京と大阪にそれぞれ2019年と2020年に開始した既存のクラウドリージョンを持っています。

オラクルは昨年、既存のクラウドデータセンターのうち66カ所を拡張し、全世界で100カ所を新設すると発表しており、これは今年の設備投資だけで70億ドルから75億ドルに相当します。

富士通とオラクルは以前、オラクルのクラウドサービスを富士通の日本データセンターを通じて提供し、富士通のK5クラウドと連携させるという契約を結んでいました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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