日産、シミュレーションワークロードをOracle Cloudに移行

過去10年間で最悪の業績から回復するためのコスト削減計画の一環として

日産は、HPCワークロードをOracle Cloud Infrastructureに移行する契約を締結しました。

同社は、以前は自社内のデータセンターでシミュレーション処理を実行していましたが、自動車設計に関する業務改善を進める中、Oracle基盤への移行がより良い結果をもたらすと判断しました。

同社は、計算流体力学(CFD)と構造シミュレーションを実行し、開発モデルの空気力学及び物理的完全性(フィジカル・インテグリティ: physical integrity)をテストしています。同社は、OracleのベアメタルGPUアクセラレーテッド・ハードウェアでは、エネルギー効率が向上し、全体的なコストが削減されると述べています。

日産のエンジニアリングシステム部門のゼネラルマネージャーBing Xu氏は、「一定のコスト削減圧力の中、増大するシミュレーション需要の課題に対処するため」Oracle Cloud Infrastructureを選択したと述べ、「日産に大きなROIをもたらすだろう」と付け加えています。

Oracle CloudのエグゼクティブVPのClay Magouyrk氏は、次のように述べています。「日産と共に仕事をすることに興奮している。オラクルは企業として、日産が、次世代の自動車を作るために必要とする「計算集約型」、「非常にレイテンシの影響を受けやすいワークロード」など、自動車業界向けのさまざまなサービスの開発に力を注いできた。」

自動車業界は、新型コロナウイルスのパンデミックが売上に大きな打撃を与えており、厳しい年となっています。

コスト削減を念頭に置いて、各自動車メーカーはクラウドを利用して、人工知能や機械学習のワークロードから自動運転車、「コネクテッドカー」システム、センサーデータ分析まで、さらには日産のようなHPCワークロードに至るまで、増大するデータの洪水を処理しています。

6月にルノーは、Googleと複数年にわたる契約を締結し、データをクラウド上に保存し、そしてサービスプラットフォーム上での分析に基づいて意思決定を行うとしました。

新型コロナに伴う景気後退以前にも、日産自体はトラブルを経験しており、2019年は過去10年間で最悪の業績でした。

IMx Kuro – shutterstock

このこともあり、コスト削減努力、合理化対策の実施、そして2023年までに収益の回復を目指し、グローバルな再編計画の策定が求められていました。

同社は世界的な生産の縮小、不採算モデルの廃止、そして日本市場では今後3年間で、電気自動車の比率を全販売台数の6割に引き上げる事に注力しています。

Data Center Dynamics

原文はこちら