NTT:コロナ禍でデータセンター需要狂乱、顧客は通常の「2〜3倍」の容量を要求

「新型コロナウイルスが引き起こした在宅勤務の急激な増加などの影響に伴い、殺気立った顧客は、データセンター内の予備容量の予約数を、以前は一般的であったラック列の10%程度から、新型コロナ以降2~3倍へと増加させた」

NTT Global Data Centers(NTT GDS)の製品管理部門VPであるBruno Berti氏は、先週行われたDCDのDatacenter-as-a-serviceバーチャルイベントのパネルディスカッションでの講演で、このようにコメントをしました。

倍増

Berti氏は、データセンターサービス需要に対する世界的なパンデミックの影響について説明しました。確実性の欠如は、顧客に可能な限り多くの容量予約を促す動きに繋がっていると言います。

「当初は、何が起こっているのかを見極めるために少し様子見の状態だった」とBerti氏は言います。「しかし、それはすぐに需要の大幅な増加に変化した」

当時、NTT Global Data Centersは、ロンドンでの1か所を含む、 4件のデータセンター建設プロジェクトを進めていました。同社は重要な成長段階にあり、さまざまな市場への進出を進めています。「我々はまた、より厳しく、よりホットな多くの市場で拡大を進めている」とBerti氏は付け加えた上で、当初、建設プロジェクトが新型コロナに伴う悪影響を受けたことも認めました。

「幸いなことに、モジュラーアプローチを採用していた事で、いくつかのモジュールを展開できた。そして、既存顧客からの最も需要が高まっている市場で、インベントリをより早く確保することができた」と、Berti氏は言います。

しかし、パンデミックが発生した当初は、NTTと顧客のいずれも、この不確実な状況の中どれだけの容量が必要になるかを実際に予測することはできませんでした。

「我々の多くの顧客、そして私たちでさえ、実際にどれだけの容量が必要になるかは本当に分からなかった…特定の市場では、利用可能なあらゆるインベントリが(GAFAなどの)大規模プレーヤーによってすくい上げられるかもしれないといった多くの懸念があった。その結果、一部の小規模なプレーヤーは、容量の獲得に奮闘していた」

「我々にとって、私たちが見た行動の変化は、顧客は「ramps(おそらくオンデマンドで徐々にラック数を増やしたい意)」を求めており、おそらく最初は受け入れる気がない容量を予約していたことでした。彼らは…要求に応じてスペースや容量が確保されていることを確認したかったのです」とBerti氏は述べています。

狂乱の中で、多くの顧客は、予測不可能な需要に対処するために、通常よりもはるかに多くの容量の仮押さえをしようとしました。

「例えばメガワット容量規模の顧客は、通常は 10ラック毎かラック列単位で予備ラックを契約するケースが多い」とBerti氏は言います。これは潜在的な成長を慎重に見極めた上での対応でしたが、「我々が見たのは、全く異なる動きだった。彼らは一定容量を購入した上で、予測できない需要増に対処できるよう、なんらかの予備やオプション用として、更に2倍か3倍の要求をしてきた」

「彼らは、彼らのクライアントからの需要に備えたいと考えていたが、必ずしも事前に購入する必要はなかった」とBerti氏は述べています。

「その結果、顧客との調整は通常より激しくなり、要求時の容量確保を顧客に担保するだけでなく、すべての顧客を公平に処理した。これがNTTだ。それは顧客との興味深いギブアンドテイクだった。どうすれば、顧客がサービスを提供するために必要な容量を確保できるのか?我々は市場の中であらゆる既存顧客や見込み客に対応できる十分な容量を持っている」とBerti氏は付け加えました。

Data Center Dynamics

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