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富士通と東京大学が統合HPC/AI スーパーコンピュータを導入

東京大学は、富士通製の統合HPC/AIスーパーコンピュータ(33.1ペタフロップス)の準備を進めています。

発表によると、大学の情報基盤センターは、日本のSociety 5.0(ソサエティ5.0)プロジェクトの一環として、Wisteria/BDEC-01を、経済的、社会的プロジェクトに活用していくとしています。このシステムには、Odysseyと呼ばれるシミュレーションサブシステム(ノード群)とAquariusと呼ばれるデータ・学習ノード群が含まれます。運用開始は2021年5月に予定されています。

Wisteria(紫藤)が世界を救う?

20ラックを占有するOdysseyシミュレーションノード部には、最新のTop500スーパーコンピュータランキングをリードする「富岳」スーパーコンピュータで使用されているものと同じ富士通A64FX Armベースユニットが7,680基搭載され、ピーク性能25.9ペタフロップスが提供されます。Aquariusデータ・学習ノード群には、Intel Ice Lake Xeonプロセッサ90基とNvidia A100 GPUが搭載され、7.2ペタフロップスがパフォーマンスを提供されます。合計ピーク性能は33.1ペタフロップスとなり、富岳に続き日本国内2番目の性能を持つスーパーコンピュータとなります。

現在このシステムは、東京大学の柏IIキャンパスで構築が進められています。2021年5月14日に共有システムとしての運用が開始され、数ヶ月の実験的運用と特別プログラムによる利用を経て、10月に一般的に利用されるようになります。

キャンパスには既にOakforest-PACSスーパーコンピュータが収容されています。システムの名称は設置キャンパスに由来する植物をテーマに使用されてきました。「Wisteria(紫藤)は柏市の手賀沼に伝わる「藤姫伝説」に因んで名付けられており、藤の蔓の如く、「計算・データ・学習」融合のための各ノード群、ファイルシステム群が緊密に結合していく様を示している」とリリースでは説明されています。

2つのノード群の名前はより明確です。OdysseyとAquariusは、NASAのアポロ13号の月着陸船の司令船(command module)と月着陸船(lunar module)の名称ですが、途中深刻な危機的状況を共同エンジニアリング作業のおかげで脱しました。「地球はいま新型コロナ感染症により未曾有の危機に晒されています。OdysseyとAquariusがアポロ13号乗組員の地球への無事帰還をサポートしたごとく、Wisteria/BDEC-01も地球と人類を護り、救うことに貢献できれば、という願いが込められています」大学の発表ではこのようにコメントされています。

Data Center Dynamics

原文はこちら

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