NTT、インドネシア・ジャカルタにデータセンターを開設

ジャカルタ3は18,000平方メートル、15.2MWを提供、最終的には45MWまで拡張可能

NTTがインドネシア・ジャカルタ郊外に新たなデータセンターを開設したと発表しました。

ブカシに位置する新しいジャカルタ3データセンターは、4階建ての専用施設で、18,000平方メートルのITスペースと15.2MWの容量を備えています。完成時には45MWに達する予定です。

「ジャカルタ3データセンターは、特にクラウドサービスプロバイダーや金融業界など、事業目標達成のために柔軟な施設設計を必要とするお客様のニーズに対応します。NTTインドネシアは、すでにジャカルタ2データセンターを提供しており、多くのサービスプロバイダーやコンテンツプロバイダーが利用していますが、今回建設したジャカルタ3データセンターとの間で、当社のローカルネットワークサービスを提供することができます。インドネシアのデジタルエコシステムとデジタル経済を動かすために不可欠なデータ容量を高速で提供する上で、重要な役割を担うことができればと思います」NTTインドネシアの多田瑞穂president and directorはこのように述べています。

2019年に発表され、当初は2020年末の完成が予定されていたこの施設は、Tier IV準拠のコンパクトかつモジュール式の設計を採用しているとNTTは述べています。また、「クーリングウォールシステム」はこの種のものとしては初めてで、電力効率と費用対効果の高い冷却を提供し、最大15kW/ラックの高密度をサポートするとしています。

「NTTは、アジア太平洋を重要地域と考えており、インドネシアは新たな海底ケーブルシステムであるAPRICOTによって戦略的拠点となりました。ジャカルタ3データセンターは、2024年に運用開始予定のAPRICOT海底ケーブルシステムを通じて、アジア地域におけるビジネスチャンスを促進するものであり、アジア地域にある当社のすべての大規模データセンターを結びます。NTTのインドネシアへの継続的なコミットメントは、将来の産業に対応する革新的なテクノロジーリーダーとしての地位の確立を支援するでしょう」NTT Ltd.の森林正彰President and Board Directorはこのように述べています。

ジャカルタ2は、ジャカルタ中心部に位置する8階建ての専用データセンターで、7,700平方メートルの敷地に最大2,800ラック、9.3メガワットの容量を収容可能です。NTTは2015年にCyber CSFの買収により同施設を取得しました。NTTは以前、Wisma 46ビルでジャカルタ1の施設を運営していましたが、現在同社サイト上には掲載されていません。

今週初め、NTTはベトナムのホーチミン市で、地元のICT企業であるQD.Tekと共同で新たなデータセンターを開発する計画を発表しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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