TSMC、熊本に第2半導体工場を開設へ

第2工場は2027年末までに稼動予定

TSMCは、日本政府の支援を受け、熊本に第2半導体工場を開設すると発表しました。これで同社の熊本への投資総額は200億ドル超 日本円で2兆9600億円となりました。

今回発表された新工場は、2027年末までに稼動する予定とされています。尚、TSMCはすでに熊本に70億ドル規模の半導体工場の建設を進めており、今月末のオープンを目指しています。

この第2工場の建設は2024年末までに開始される予定で、自動車、産業、民生、HPC関連のアプリケーション向けに、月産10万枚以上の12インチウェーハの生産能力を持つ見込みとなっています。

この新事業には、TSMCが86.5%を出資し、ソニー、デンソー、トヨタが残りを出資します。TSMCは声明の中で、この拠点は「3,400人以上の技術専門職の雇用を創出する」とも述べています。

日本の工場に加え、TSMCはドイツと米国アリゾナ州にも新しい製造工場の建設を計画しています。ドイツのドレスデンでは、TSMCはヨーロッパ初の工場建設に35億ユーロ(38億ドル)の投資を約束しています。

一方、アリゾナ工場は問題に悩まされており、同社は2024年1月、より先進的な第2工場の操業時期を2027年に延期しました。その前月、TSMCのMark Liu会長は30年間勤めた同社を2024年に退任すると発表しました。

同氏の後任には、現CEO兼副会長のC.C. Wei氏が就任する見通しです。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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