ZTEとChina Mobile、生態系保護のため無人地域ココシリに5G導入

中国のハイテク大手ZTEとChina Mobileは、広大な野生生物と生態学的重要性で知られる無人地域ココシリ （可可西里） で5Gネットワークの立ち上げに成功しました。ZTEは三江源国立公園とChina Towerと協力し、この地域の動物保護と生態系モニタリングに革命を起こすことを目指しています。

5Gネットワークは目に見えないシールドの役割を果たし、ココシリの生態系を保護します。リアルタイムのデータ伝送により、ネットワークは野生動物の効率的な追跡と監視を可能にし、特に卓乃湖の脆弱なチベットカモシカの出産を監視すします。

以前は衛星電話に頼っていたため、公園スタッフは安全確保と効果的なパトロールの実施に課題を抱えていました。しかし、新しい5Gネットワークはこうした障害を解消し、コントロールステーションとパトロールチーム間のシームレスな通信と情報交換を可能にします。

最先端技術を備えた 卓乃湖 保護ステーションの5G基地局は、ココシリの厳しく過酷な条件下でも運用されています。半径10km以上の広範囲をカバーし、HDビデオのアップロードを容易にし、さまざまな環境保護活動をサポートします。

China MobileのHu Bo総経理は、環境保護と保護地域の統合管理のために、5Gのカバレッジを遠隔地まで拡大することの意義を表明しています。三江源国立公園管理局のSun Lijun副局長が述べたように、5Gの展開は国立公園におけるスマート管理の実現に向けた重要な一歩です。

この画期的なイニシアチブは、世界遺産を保護し、環境保全と持続可能な発展を促進するための協力的な取り組みです。5Gネットワークは、ココシリのユニークな生態系の保全に不可欠なツールであり、国際社会とのつながりを保証するものです。

新しい調査によると、中国の5Gインターネット接続がクラウドと組み合わされることで進展し、中国のサービスプロバイダーに成長機会が生まれるといいます。このように、5G技術は国内の様々な分野で注目を集めています。

今年初め、中国は世界初の5Gクルーズ船を就航させ、乗客とスタッフにシームレスなマルチメディア交流と信頼性の高いモバイル接続を提供することを目指しました。

さらに、工業情報化部は以前、China Mobileに5G空対地（5G-ATG）技術の試験実施を許可しており、これにより飛行機の乗客がインターネットにアクセスできるようになるほか、飛行中のデータ通信需要の増加に対応するため、スマート航空の発展を促進することが期待されています。

最近、中国の大手通信事業者4社は、新疆ウイグル自治区で世界初の5Gクロスネットワークローミング試験商用サービスを共同で開始すると発表しました。

W.Media (  Hazel Moises 記者 )より抄訳・転載