Nvidia、DGX Cloudサービス用のデータセンタースペースをリースする可能性

Nvidiaは、クラウド分野への積極的な進出を計画しており、データセンター事業者からスペースをリースする方向で交渉を進めている模様です。

The Informationによると、NvidiaはDGX Cloudサービス用の自社スペースのリースに関して、少なくとも一社のデータセンター所有者と話し合いを行ったと報じています。

NvidiaのGPUは現在の生成AIブームの中核を担っており、同社は市場に対する絶大な影響力を持っています。同社はすでに、小規模クラウド・プロバイダーに対し、供給制限のあるH100への優先的なアクセスを提供し、それに投資を行ったと報じられています。

ハイパースケーラーに対して、同社はその立場を利用して、DGX Cloudを採用するよう説得を試みています。これは基本的に、各社がNvidiaのサーバをリースし、クラウド内のクラウドとして展開するもので、これをNvidiaは大規模なGPUスーパーコンピュータを求める企業に宣伝・販売することができるというものです。

Google, Microsoft, Oracleはこの提案に賛同しましたが、世界最大のクラウドプロバイダーであるAmazon Web Services(AWS)は賛同しなかったとThe Informationは以前報じていました。DGX Cloudを導入したハイパースケーラー各社は、自社のウェブサイトでこのサービスについての宣伝は行っていません。

現在、Nvidiaはクラウドプロバイダーを完全に切り捨て、データセンターのホールセール顧客になることを検討しています。この話し合いはまだ初期段階にあると見られ、同社は自らがハイパースケーラーになるという大掛かりなタスクにはまだコミットはしていません。

同時に、GoogleとAWSは独自の競合AIチップを開発しており、Microsoftは以前から独自のハードウェアを開発していると噂されています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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