GlobalFoundries がシンガポールのKeppelと150MWのPPA締結
Keppel、新ガスプラントで半導体メーカーにエネルギー供給
GlobalFoundries は、Keppel と複数年にわたる電力購入契約(PPA)を締結し、半導体工場があるシンガポールの拠点で再生可能エネルギーを調達することが明らかになりました。
2024年5月に開始される予定の契約条件に基づき、KeppelはGlobalFoundriesに150~180MWのエネルギーを供給することになります。
さらにGlobalFoundriesは、三菱商事ならびにJurong Engineeringと共同でシンガポールに建設中の600MWのガスタービン複合発電所(CCGT)であるKeppel Sakra Cogen Plant (KSC)の長期的な買い手となる予定です。
KSCは2026年に完成予定で、この発電所からの電力を使用することで、GlobalFoundriesはシンガポール拠点からの排出量を毎年10%、約7万トンのCO2を削減できると見込んでいます。
「GlobalFoundriesは、KSCが発電所を稼動させる15年以上の間、KSCの総発電能力の約25%を契約する見込みです」と両社は共同声明で述べています。
この契約により、シンガポールで風力や太陽光などの再生可能エネルギーの利用が容易になれば、GlobalFoundriesはKeppelから供給される電力の一部を再生可能エネルギーに切り替えるよう要請することも可能になります。
GlobalFoundriesのシンガポール拠点でSVP兼GMを務めるTan Yew Kongは、「Keppelとのパートナーシップを開始できることを喜ばしく思っています。このパートナーシップは、安定したエネルギー供給と競争力の維持に役立つと確信しています」と述べています。
GlobalFoundries は2021年8月に初めてゼロカーボン目標を発表しました。同社は2030年までに温室効果ガス排出量を25%削減する一方、製造能力を拡大する意向を示しています。
シンガポールの半導体メーカーでは、電気駆動のヒートポンプなどの脱炭素ソリューションがすでに導入されています。
「環境性能はシンガポールの施設に組み込まれており、長期的な視野に立って、資源効率の高いシステムとプロセスを業務に組み込んでいます。将来、再生可能エネルギーの選択肢が増えるにつれて、私たちは発電の脱炭素化をさらに進めるためのソリューションを採用するとともに、ゼロカーボンへのグローバルな旅(Journey to zero carbon)戦略を実行するために必要なインフラに投資することを約束します」 とYew Kongは述べました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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