デンマークのTDC Netが太陽光発電所4か所に出資

デンマークの通信事業者であるTDC Netが、Better Energyとの間で、デンマーク国内に4か所のソーラーパークを建設するための電力購入契約(PPA)を締結しました。

太陽光発電所2か所はそれぞれフネン島のSvendborgとNørre Aabyに建設されます。また、ユトランド地方にも2カ所建設される予定ですが、最終的な承認待ちの状況です。

最初の発電所は2022年初頭に稼働を開始し、2023年には4か所の発電所すべてがTDC Netの電力消費量の約60%をカバーするのに十分な量である年間140GWhのエネルギーを供給する予定です。 

「デンマーク最大のデジタルインフラサプライヤーとして、当社は社会的責任を果たし、デンマーク社会全体を脱化石燃料化するという野心的な計画を支援したいと考えている。これは、当社が2028年に気候変動に左右されない企業となることを目指している理由の一つである」TDC NetのCEOであるアンドレアス・フィステラー氏はこのように述べています。

TDCは、他の部分では電力消費量が減少しているにもかかわらず、顧客のデータ消費量の増加に伴い、2028年までに同社の電力消費量は2.5%ほど増加するだろうと予測しています。同社は、仮に増加した場合においてもその時点までの カーボンニュートラル 化を公約しており、その目標達成に向けて風力発電の契約についても検討を進めています。

「TDC Netは未来のインフラを構築している、そして持続可能な、化石燃料を使わない、デンマーク国内で生産された電力で運用しなければならないのは明らかである。近年、太陽光発電には小さな革命が起きている。TDC Netが同社のサステナブルな取り組みの中、太陽光発電を考慮することは喜ばしいことであると同時に賢明なことである」Better EnergyのCEOであるRasmus Lildholdt Kjær氏はこのように付け加えています。

ヨーロッパ全域にわたり、BT、Orange、TIMなどの通信事業者はここ数カ月の間にPPA契約の締結を行い、一方Vodafoneは欧州の全事業が再生可能エネルギーによる運営となったことを発表しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。