AirTrunk オーナーが120億豪ドルの売却を検討
IPOの話が頓挫した代わりに売却される可能性
AirTrunkが売りに出されており、現在のオーナーは同社に最大120億豪ドル(79億米ドル)の値札を付けていると報じられています。
本日Bloombergが報じたところによりますと、同社の支援者であるMacquarie Asset Management (MAM)とPSP Investmentsは、数週間以内に正式な売却手続きを開始する可能性があるということです。
2015年に設立されたAirTrunkは、アジア太平洋地域でデータセンターを運営しており、オーストラリア、日本、シンガポールを含む国々でハイパースケール施設を展開しています。
シドニーにある320MWの施設を含め、少なくともあと5つのデータセンターを開設する計画を持っています。
買収に向け買い手が続々
Bloombergの報道によると、AirTrunkのオーナーは最大で120億豪ドル(約1.2兆円)の買収を求めているということです。
プライベートエクイティ企業やインフラに特化したファンドがすでに買収に関心を示していると見られています。しかし、AirTrunkの後援者は、売却を断念し、代わりに事業の支配権または一部の株式を売却する可能性もあるということです。
MAMが率いるコンソーシアムは2020年にAirTrunkの支配権を取得し、同社の評価額は30億豪ドルに達しました。同社は昨年、投資家に対し、MAMによる買収以来、契約収入が3倍になったと報告しています。
DCDはAirTrunk、MAM、PSPにこの報道に関するコメントを求めています。
売却話によりIPO計画は終了か
AirTrunk売却の可能性のニュースは、同社のオーナーが新規株式公開(IPO)による株式公開を検討していると報じられてからわずか3ヶ月後のことでした。
9月にDCDが報じたように、MAMとPSPはオーストラリア証券取引所への上場を調査しており、7つの投資銀行と連絡を取り、上場の可能性を検討する資本見直しに関するピッチアイデアを要請していました。
AirTrunkのIPOは100億豪ドル(64億米ドル)以上で評価されると当時報道されていました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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