JaguarのフォーミュラEチームが2024/25クラウドパートナーにGoogle Cloudを選定
GoogleのCloudとAI技術を利用する
Google Cloudは、フォーミュラEチームのJaguar TCSレーシングの公式クラウドパートナーに選ばれました。
このパートナーシップにより、Jaguar TCSは2024/25年のシーズン中、コース内外でGoogle Cloudの人工知能(AI)およびクラウドコンピューティング技術を使用することになります。
Jaguar TCSは、Jaguar Iタイプ6電気レーシングカーがピットガレージに入った瞬間から、リアルタイムで取得される車両性能データを使用します。これにより、エンジニアとドライバーはレースに向けて意思決定を行うことができ、またAIを活用した提案にもアクセスできるようになります。
JLRモータースポーツのマネージングディレクターであり、Jaguar TCSレーシングチームの代表を務めるJames Barclayは、このパートナーシップについて次のように述べています。「来シーズンの公式クラウドパートナーとしてGoogle Cloudを迎えることができ、大変光栄です。このコラボレーションは、電動モータースポーツにおけるイノベーションの限界を押し広げ続けるJaguar TCSレーシングにとって、大きな前進を意味します。Google CloudのAIと、クラウドテクノロジーにおける専門知識は比類のないものであり、私たちは彼らのソリューションを統合して、私たちのパフォーマンスを新たな高みへと引き上げることを切望しています。信じられないほど競争力のあるシーズンのフィナーレまであと数日ですが、Google Cloudと共に進む旅が楽しみです。」
Google CloudのEMEA担当プレジデントであるTara Bradyは、「電気モータースポーツのイノベーションの最前線にいるチームである、Jaguar TCSレーシングと提携できることをうれしく思います。この提携は、クラウド技術と、AIが業界を変革する力を持つことを証明すると同時に、自動車業界全体のイノベーションを推進するという、Google Cloudのコミットメントを示すものです。私たちは、Jaguar TCSレーシングがサーキットの内外で新たなレベルのパフォーマンスと成功を達成するために、私たちの専門知識を提供できることをうれしく思います」と語っています。
この発表は、Jaguar TCSが2024年のABB FIAフォーミュラEチーム世界選手権を獲得し、1991年以来の世界選手権制覇を達成する直前に行われました。
Jaguar TCSは、Tata Consultancy Services(レーシングチームの名称にTCSを使用している)と、継続的なパートナーシップを結んでいます。Google Cloudの発表以前チームは、Amazon Web Services(AWS)上で稼働するTCSが構築したクラウド環境に依存していました。今回のニュースが、TCSとの提携やAWSの利用終了を意味するのかどうかは不明です。
Googleの直近の四半期決算報告によると、クラウドとAIは親会社Alphabetの収益に大きく貢献しています。Google Cloudの四半期総売上高は、103.5億ドルに達し、前年同期比で29%増加、アナリストの予測を上回りました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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