オラクル、スコットランドのリンリスゴーデータセンター閉鎖

旧サン・マイクロシステムズの施設を閉鎖するとの報道

オラクルは、スコットランドにあるリンリスゴーデータセンターを来年初頭に閉鎖すると報じられています。

「複数の関係者」の話としてThe Registerが報じたところによると、この施設は「今後数ヶ月のうちに」閉鎖されるとのことです。

「オラクルはクラウドの急速な成長を続ける中で、顧客やビジネスのニーズに最適に応えるために、継続的にインフラの評価と調整を行っています。当社は現在、ロンドンやウェールズのニューポートといった主要地域を含め、英国内で複数の拠点を運営しています」と同社の広報担当者は同誌に語っています。

この施設は、1990年にサン・マイクロシステムズ社の製造施設として開設されました。オラクルは2009年にサンを買収した後、2012年にこの施設をデータセンターに転換しました。この施設の総面積は14,900平方メートル、電力は10メガワットです。

OracleとSAPのサポート企業であるSpinnaker Support社の副社長兼ゼネラルマネージャーであるマーチン・ビッグはRegister紙に対し、Oracleは施設の閉鎖を利用して、顧客をレガシーのOracle Cloud Managed ServicesプラットフォームからOracle Cloud Infrastructure (OCI)プラットフォームに移行させると述べています。

オラクルのサポートおよびマネージドサービスプロバイダーClaremont社のCEOであるマーク・ヴィヴィアンは、以下のように述べています。「オラクルが、クラウドに向けて、またAWSやAzureといった他のパブリッククラウドに対抗するために、データセンターの設備をアップグレードする過渡期にあることは周知の事実です。」

「OCIがデフォルトとなるようにデータセンターをアップデートしていく中で、リンリスゴーのテナントのうち必ずしも全員がオラクルのクラウドファーストのビジョンを共有するわけではなく、中には躊躇や抵抗したりする人もいるでしょう。」

2019年、オラクルのパートナーであるInoappsは、 リンリスゴー で7,500平方フィートのオフィス5年間リースと、70万ポンドの投資に合意しています。

オラクルは英国で4つのクラウドリージョンを運営しており、ロンドンとニューポートにそれぞれ2つずつ、各都市に1つずつ政府機関の顧客専用のリージョンを設けています。

DCDはオラクル社に詳細を確認中です。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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