みずほがGoogle Cloudとの提携を発表

昨年の度重なるみずほフィナンシャルグループでのシステム障害を受けて

日本のメガバンクみずほフィナンシャルグループは、Google Cloudと戦略的パートナーシップを締結しました。

昨年、複数回の大規模な障害発生を経験したため、一部のサービスをクラウドに移行します。

みずほの執行役社長木原正裕は、 こう述べています。「デジタル化や少子高齢化、グローバル化といったメガトレンドに加えて、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大を契機に、人々の生活や経済・社会のあり方が大きく、かつ急激に変化しています。そうした新たな時代のお客さまニーズに対応すべく、Google とともにDXを進められることは、<みずほ>にとって大きな力になると考えます。 」

「 お客さまの声に真摯に向き合い、ニーズの変化にいち早くお応えできるよう、オンライン、モバイル、事務、店舗、人材開発、企業文化など多方面でDXに取り組みます。本提携を通じて新たなイノベーションをグループ全体で協創し、お客さまから今まで以上に必要とされ頼りにされる、より強力で強靭な金融グループを目指して参りたいと思います。 」

まず両社はGoogle Cloud上に、Google Analyticsと統合された新しいデジタルマーケティングプラットフォームを構築する予定です。その後、Banking-as-a-Service(バンキング・アズ・ア・サービス)などの新しいデジタル金融サービスを開発する予定です。

また、Google Cloudのセキュリティ・エンジニアリング・チームを利用してセキュリティを強化し、Google Cloudのイノベーション文化を導入します。

4000億円の開発費をかけて2019年に立ち上げた基幹ITシステムを、Google Cloudが引き継ぐ計画があるかどうかは明らかではありません。

2021年2月、大規模なITシステムの障害により、4,318台のATMが動かなくなりました。翌月にも2件の問題が発生しましたが、そのうちの1件はデータセンターの日立製作所の機器の問題によるものでした。

この障害により、法人顧客向けの外貨建て送金263件、500億円相当が遅延しました。

みずほは2月から9月にかけて合計8件のシステム障害を経験し、数名の幹部が辞任しています。同社はまた、業務の一部をAmazon Web Servicesに委託しており昨年9月のAWS障害の影響を受けていました。



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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