Skylo、インマルサット/ソフトバンクと提携、衛星を利用したNB-IoTサービスの提供を開始

Skylo Technologies(Skylo:スカイロ)は、インマルサットそしてソフトバンクとの契約を締結し、商用衛星を利用したNarrowBand IoT(NB-IoT)サービスの提供を開始します。

NB-IoTサービスを提供するSkylo Technologiesは今週、衛星通信事業者のインマルサットが、機械やセンサーを繋ぐIoTソリューションを提供するのに、Lバンドネットワークを通じて同社の衛星バックボーンを提供していくと発表しました。

SkyloのCEO兼共同設立者のParth Trivedi氏は次のように述べています。「当社のグローバルIoT接続ファブリックは、配送中のワクチンの有効性管理、精密農業の推進、自然災害時の警報の早期提供など、人生を変える何千ものアプリケーションに道を開く」

「当社は、グローバルに事業を拡大していく、そして今後、中小企業や大企業、新たにセンサーを導入する企業、システムインテグレーター、ディストリビューター、政府、OEMなどに対し当社プラットフォームを提供していくことを楽しみにしている」

NB-IoTは、バッテリーや周波数要件を低く抑えながら、費用対効果の高いIoTデバイスやサービスを実現する目的で開発されたLPWAN(Low Power Wide Area Network) 技術です。

Skyloは、Skylo衛星ネットワークにデータを送信する頑丈な小型端末であるSkylo Hubを介して、連続したリアルタイムのデータ伝送を提供するために機械を接続します。このソリューションは、国営通信会社Bharat Sanchar Nigam Limited (BSNL)とのパートナーシップを通じて、現在インドで提供されており、今年後半には拡張計画が発表される予定です。

インマルサットのCEOであるRajeev Suri氏は次のように述べています。「インマルサットの業界をリードするLバンドネットワークは、インドや世界中で驚異的なスピードで増加している何十億ものIoTデバイスの接続を実現するための独自の機能を提供する。Skyloと協力し、彼らの野心にマッチするIoTファブリックを提供していけることを嬉しく思う」

ソフトバンクが提供する成層圏のカバレッジ

Skyloはソフトバンクとも提携し、宇宙や成層圏からの接続を提供するNTN(Non-Terrestrial Network)と呼ばれるソリューションも展開します。

ソフトバンクは、Skyloが提供する対地同期軌道(Geosynchronous Earth Orbiting: GEO)衛星NB IoTサービス、OneWebが提供する地球低軌道(Low Earth Orbit: LEO)衛星通信、そしてソフトバンクの子会社であるHAPSモバイルが提供する高高度プラットフォームステーション(High Altitude Platform Station:HAPS)ベースの成層圏通信プラットフォームなどを提供する予定です。

ソフトバンクは近年、さまざまなNon Terrestrial Network(NTN:非地上系ネットワーク)への投資を行っています。HAPSモバイルを所有するだけでなく、以前にもSkyloとSoftBankへの出資のほか、自律型エアロスタットを開発するスタートアップAltaeros Energiesにも出資しています。

「世界には通信環境が十分に整っておらず、アナログな産業がたくさんある。そのような産業をデジタル化するために、まずインターネットを届けることがファーストステップで、インターネットを届ける手段としてNTNソリューションは非常に有効なテクノロジーになると考えている」と、ソフトバンクのグローバル事業戦略本部 本部長の北原秀文氏は述べています。

「ソフトバンクは、SkyloやOneWeb、HAPSモバイルといったNTNソリューションを活用し、世界中に通信ネットワークを提供できるようまい進していきます」

Data Center Dynamics

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