三菱電機がデータセンターのAI需要への対応に苦戦
光ファイバー生産能力を倍増させてもなお
三菱電機は、データセンターのAIに使用される光学部品の世界的な需要に追いつくため、奮闘しています。
Bloombergが最初に報じたところによると、三菱電機は、サーバー間をつなぐ光ファイバー通信機器の主要サプライヤーです。
同社の 半導体およびデバイス事業の執行役員 である竹見 政義氏によると、AIが三菱電機のデバイスの売上を押し上げているとのことです。
同社は光デバイスの生産能力を昨年より50%増強していますが、それでも需要を満たすには十分ではないようです。
竹見氏は、「9月に生産する2倍の生産能力が必要になるかもしれません」と付け加えました。
三菱電機は、データセンター向け光デバイスの世界市場のほぼ半分を占めています。
同社の半導体・デバイス部門は昨年度の売上高の4%未満で、光デバイスは事業のごく一部です。
世界的に、AIインフラへの需要は伸び続けている一方、先月、米国とアジアのAI関連株は打撃を受けました。Nvidiaは約15%値下がりし、チップメーカーのRenesas Electronicsと東京エレクトロンも影響を受けました。
今月初め、ゴールドマン・サックスのリサーチ・ニュースレターは、大手ハイテク企業が生成AIの開発に巨額の投資を行っているにもかかわらず、持続可能なビジネスモデルを実証するには至っていないとしました。
さらに同社は、今後1年間で約1兆ドルがAIインフラに費やされると予測していますが、「キラーアプリケーション」が出現したとしても、それが財務的リターンを生むかどうかは不明だとしています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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