Digital Realtyのシンガポール・データセンター火災発生から24時間後も消火活動中

シンガポールにある Digital Realty の SIN11 データセンターでは、火災発生から 24 時間以上経過した現在も消火活動が続けられています。火曜の午前7時45分頃に火災が発生し、午前8時15分までに現場の人員は全員安全に避難し、負傷者は報告されていません。

シンガポール民間防衛隊(SCDF)の安全基準は、すべてのエネルギー貯蔵システム(ESS)を1階に設置することを義務付けているにもかかわらず、昨夜のCNAの報道で、SCDFは、4階建ての建物の3階にあるバッテリールームに収容されたリチウムイオン電池が火災に巻き込まれたことを確認しました。SCDFは、火災を食い止めるために4つのウォータージェットを配備して対応しました。スプリンクラーも作動しました。

リチウムイオンバッテリーは、スマートフォンから電気自動車まで、さまざまな機器に搭載されており、これらの火災は消火が難しいことで知られています。

リチウムイオンバッテリーは、一度着火すると、その内部化学反応によって熱と燃焼用燃料が生成され続けるため、最初の炎が消えた後でも自然に再点火する可能性があります。

さらに、これらの火災は、フッ化水素などの有毒ガスやその他の有害ガスを放出し、消防士に危険をもたらし、消火プロセスを複雑にします。消防士は現在、火災に巻き込まれたバッテリーを冷却するための「消火」作業に従事していることが分かっています。

シンガポールにある Digital Realty の SIN11 データセンターで発生したリチウムイオン火災を鎮火するための長引く努力は、大きな混乱につながりました。課題のひとつは、ショートやIT機器の損傷を引き起こす可能性のある水たまりです。

このようなリスクを軽減するため、3階を含むデータセンターの一部のエリアでは、電源が切られています。これにより、被害の拡大を防ぐことができたが、データセンターに業務を依存している顧客にも影響が出ているということです。

水曜日のシンガポール時間午前1時46分の時点で、Alibaba Cloudは、シンガポール・アベイラビリティ・ゾーンCにあるサーバールームの1つに水がたまり、漏水が発生したことを確認する公式声明を発表しました。電気ショートのリスクを軽減するため、影響を受けたビルでは緊急電源シャットダウンが実施さ れました。

この記事の時点では、消火活動は継続中です。



W.Media (Hazel Moises 記者)より抄訳・転載

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