オーストラリア ニューサウスウェールズ州でネズミが原因の複数ネットワーク障害が発生

オーストラリアのニューサウスウェールズ州南部で発生したTelstra(テルストラ)のネットワーク障害の背後には、ネズミの存在があったようです。

ABCによると、昨夜、2件の異なる障害が数時間の中で発生し、リヴァリーナの44か所のモバイルサイトに影響を与えたようです。また、固定電話サービスやADSL利用ユーザーにも影響が及びました。

テルストラのリージョナル・ジェネラル・マネージャーのクリス・テイラー氏によると、障害原因のひとつは光ファイバーケーブルの切断によるもので、もうひとつはネズミがテモラ付近の交換機の電源を破損させたことによるものだと話しています。

News.com.auによると、「テモラ近郊のバーメードマンにある交換局で、ネズミが送電に必要な機器を破損させたことで電源障害が発生し、現在スタッフがサービスの復旧に向けて対応している」と報道しています。

家畜商のロン・ラトリッジ氏はABCに対し、ヘイからビクトリア州側のデニリキン、エチューカに至るまでの障害は「大混乱」を招いたが、テルストラから何の連絡もないと語っています。

「携帯電話の電波が全く届かない」と彼は言います。「畜産業界では、家畜市場プログラムや家畜の移動、顧客への情報提供などで混乱が生じており、非常に困難な状況となっている」

オーストラリアのニューサウスウェールズ州では現在、ネズミの侵入に悩まされており、地元の農家では農作物が食べられたり、家屋が荒らされたりしています。ネズミの被害は現在、近隣の州にも広がっていると言われています。

テイラー氏によると、ネズミが通信ケーブルを損傷することは珍しいことではないと言います。

「昨年末、グリフィスとランキンス・スプリングスの間でも、ネズミが光ファイバーケーブルに影響を与えた事があった」とテイラー氏。

同様の問題はオーストラリアの地元紙で、1月、3月、4月に、Pukatja、Gilgandra、Liverpool Plains Shireで報告されています。

Data Center Dynamics

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