
Colovore、液冷データセンター構築に9億2500万ドルの借入枠を確保
液冷データセンター企業の Colovore は、米国全土への展開を推進するため、約10億ドルの新たな負債を調達しました。
Colovore は今週、Blackstone ファンドによる9億2500万ドルの借入を完了したことを発表しました。
この新たな資金調達により、Colovore は液冷データセンターの全米展開を急ピッチで進めることになります。最初の拡張はネバダ州リノ、イリノイ州シカゴ、テキサス州オースティンで計画されています。
Colovore の社長兼共同創業者である Sean Holzknecht 氏は、次のように述べました。「今回の Blackstone の資金調達は、King Street の継続的な支援とともに、リノ、シカゴ、オースティンを皮切りに、液冷データセンターの新規開発を通じて当社の拠点を拡大し続ける上で、非常に有利なポジションにあります。AIインフラが高度に分散された推論主導型のワークロードへと急速にシフトする中、当社は引き続き、エッジおよびコア推論に特化した、スケーラブルな液冷データセンター・プラットフォームの次のフェーズに向けた国内バックボーンの構築に注力していきます。」
2013年に設立されたColovoreは、最大35kWの液冷ラックのニッチ市場を早くから開拓してきました。同社は2014年にサンノゼに平屋建ての24,000平方フィート(2,230平方メートル)の施設を開設し、2022年2月に2MWの拡張を発表しました。
同社サイトは、リアドアとチップ直下液冷を組み合わせることで、ラックあたり最大250kWの密度をサポートできるようになりました。
以前はDigital Realty Trustとシリコンバレーの不動産開発会社Pelio & Associatesが所有していましたが、投資会社King Streetが昨年同社を買収しています。
King Streetの創業者でマネージング・パートナーのBrian Higginsは、「Colovoerは、液冷で10年以上の経験を持ち、高密度でAIに最適化されたデータセンターへの急増する需要に応えるインフラを提供するユニークな立場にあります。我々は、とクレジットの能力をさらに活用し、同社の急速な拡大をサポートすることを楽しみにしています。」
King Streetは1995年に設立された世界的なオルタナティブ投資会社で、公的および私的市場で280億ドル以上の資産を運用しています。King Street Real Estateは、スペシャル・シチュエーションやテーマ別プラットフォームへのデットおよびエクイティ投資に注力しており、これまでに、不動産証券および不動産関連投資で総額200億ドルの取引を完了しています。
買収の際、同社は事業拡大計画に言及し、それ以来、ネバダ州リノとイリノイ州シカゴでの施設建設計画を詳述していました。リノの施設はすでに起工したと伝えられています。また最近、テキサス州オースティンのハット地区での施設開発を申請しました。
Cerebras社、Lambda Labs社、Cirrascale社などがColovoreの顧客として知られています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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