T-MobileがStarlinkと全米の衛星サービスを開始

AT&TおよびVerizonの顧客も利用可能に

T-Mobile は、全米でDirect-to-Device(D2D)衛星サービスである「T-Satellite」を開始しました。

SpaceXのStarlinkによってサポートされているこのサービスは、T-Mobileのユーザーだけでなく、AT&TやVerizonのユーザーも利用可能です。

このサービスは、6か月間のベータテストを経て商用化され、テスト期間中には約200万人が利用、1日あたり最大3万人がT-Satelliteを使用していました。

T-Satelliteは、650基以上のLEO(低軌道)Starlink衛星とスマートフォンを直接接続することで、通信圏外でもメッセージ送信が可能になります。

この取り組みは、T-MobileとイーロンマスクのSpaceXが約3年前に発表した「通信圏外を宇宙からカバー」構想に基づいています。

T-Mobileは7月23日の発表で、今後は米国外への展開も予定していると述べました。(具体的な国名は未発表です)

同社は、次のように述べています。「これは公共安全にとって重要な一歩ですが、始まりにすぎません。10月には、地図、天気情報、登山ガイド、SNSなどのアプリ機能も追加予定です。」

また、T-Satelliteは自然災害時にも大きな効果を発揮しており、特にハリケーン「Helene」と「Milton」の際には100万人がサービスに接続し、今年初めのロサンゼルスの山火事では、41万人がこのサービスを通じて通信を行ったと報告されています。

T-Satelliteは、T-Mobileの「Experience Beyond」および「Go5G Next」プランの契約者には無料で提供されます。その他のプランの契約者は、月額10ドルで利用可能です。

AT&TおよびVerizonのユーザーもこのサービスを利用できますが、通常は月額20ドル、ただし期間限定で月額10ドルで提供されています。

なお、AT&TとVerizonはそれぞれ、AST SpaceMobileと提携して独自の衛星メッセージサービスを展開しており、VerizonはさらにSkyloとの連携による衛星通信サービスも提供しています。

第2四半期にポストペイド契約数が過去最多を記録、UScellularの買収は来週完了予定

T-Mobileは、米国全土で衛星通信サービス「T-Satellite」を開始した同日に、2025年第2四半期の決算を発表しました。

同社によると、第2四半期のサービス収益は前年同期比で6%増加し、174億ドルに達しました。

また、ポストペイド(後払い)携帯電話契約数は純増で83万件を超え、同社の第2四半期としては過去最高の記録となりました。これに対し、Verizonは同期間に9,000件の契約を失い、AT&Tは40万1,000件の純増を記録しています。

T-MobileのCEOであるMike Sievertは、「当社は、ポストペイド契約数で自社の成長記録を塗り替えました。第2四半期としては史上最高の成果です」と述べました。

純利益も前年同期比で10%増加し、32億ドルに達したと報告しました。

同社の決算説明会で、同氏は、UScellularの主要資産の差し迫った買収により、通信事業者が米国の農村地域でのカバレッジを「強化」するのに役立つと付け加えました。

さらに、「また、UScellularを使用して、小規模な市場や地方でのネットワークを強化しています。必要な承認がすべて完了したため、来週の8月1日に取引を完了し、1つのチームになる予定であることをお知らせできることを嬉しく思います」と述べました。

この買収により、T-Mobileの基地局数は現在の9,000か所から、12,000か所へと拡大される見込みです。

また、光ファイバー事業の拡大にも注力しており、Metronetの買収は7月24日に完了する予定です。これは、4月に実施されたLumosの買収に続くもので、T-Mobileの光ファイバー戦略をさらに強化する動きとなっています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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