SpaceXのStarlinkがトラクターメーカーのJohn Deereと接続契約を締結

トラクターメーカーのJohn Deere社は、SpaceXのStarlinkと契約を結び、同社は遠隔地にある農業機械へのインターネットアクセスを提供していくと発表しました。

「Starlinkは農村部にうってつけです。今年の後半から、John Deereは米国とブラジル全土で、新規および既設の農業機械にStarlinkを装備し始め、農家が高精度の農業技術を十分に活用できるよう、高速インターネットでの接続を支援していく」と、Starlinkは今週、X(旧Twitter)にポストしました。

SpaceX CEOのイーロン・マスクは、「これは農家にとって素晴らしいことだ 」と付け加えました。

この契約により、十分なインターネットサービスが行き届いていない地域のトラクター、種まき機、作物散布機などのDeere社のデジタル農業機械で衛星インターネット接続が利用できるようになります。

「これで、世界中のあらゆる場所からのユビキタスな接続に一歩近づくことができる。我々にとって最大のチャンスは、既存の技術をより多くの顧客に公開することだ」と、John Deere社のCTOであるJahmy Hindman氏はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に語っています。

WSJによると、Deere社は約8ヶ月間衛星の利用実験を行った後、高速かつ低遅延であることを理由に、Intelsat社ではなくStarlink社の採用を決めたといいます。この動きは、遠隔地における作付けや 収穫の自動化を後押しすることになるでしょう。

2022年、このトラクターメーカーはRFP(提案依頼書)を提示し、同社との「衛星通信の商談」を発表しました。当時同社は、”インテリジェントマシンの一群をさらに結びつけ”、” Deere社がすでに顧客に提供している 衛星接続を強化する” ソリューションを求めていると述べていました。

John Deere社は、年間収益の10%を農家にリアルタイムのデータを提供するソフトウェア・サービス料から得ることを目指しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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