
LGとSKが、AIデータセンター向け冷却・エネルギー統合ソリューションで提携
新たなenergy-as-a-service提供に向け、専門知識の統合を目指す
韓国の大手企業LG Electronics(LG)とSK Innovation(SK)は、AIデータセンター向けの電力および冷却ソリューションの開発に向けて提携を結びました。
両社は先週、「戦略的協業」として覚書(MOU)を締結し、両社の専門技術を融合させて「データセンター向けエネルギーソリューションの革新を推進する」と発表しました。
この共同プロジェクトでは、研究開発(R&D)を通しての技術革新、energy-as-a-service(EaaS)モデルの開拓、データセンターからの廃熱活用ソリューションの開発に重点を置いています。提携は、技術協業、試験導入、商用化を含む長期的なロードマップに基づいて進められます。
LGは、冷却技術におけるグローバルな専門性を活かし、ダイレクト・ツー・チップ冷却を可能にする冷却分配ユニット、水冷・空冷インバーターチラー、冷却制御ソリューションを提供します。
SKは、AI駆動のデータセンター管理システム(DCMS)の導入、補助電源システムの設計、ピーク電力削減戦略の実施など、電力供給の最適化と運用を担当します。
「この協業により、LGは電力供給の安定性と効率性を向上させ、SKはLGの先進的な冷却技術を活用してデータセンター向け技術ポートフォリオを拡充できます」と両社は述べています。
LG ElectronicsのES事業本部長、イ・ジェソン(Lee Jae-sung)は「この合意により、冷却ソリューションとエネルギーコスト削減技術を統合し、グローバルAIデータセンター市場での競争力を高めることができます」とコメントしています。
SK Innovationのエネルギーソリューション事業本部長、キム・ムファン(Kim Moo-hwan)は「両社の最適化技術を統合することで、統合型データセンターソリューションのターンキー提供者としての地位を確立します。AI時代のニーズに応える戦略的協業を通じて、エネルギー業界の進化に貢献していきます」と述べました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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