Telehouseが最新のロンドンデータセンターを着工

Telehouse West Two、9階建てで33MWを提供

データセンター企業のTelehouseは、英国ロンドンに新施設の着工を開始しました。

KDDI傘下の同社は今週、ロンドン東部ドックランズ地区の既存キャンパス内に33MW規模の「Telehouse West Two」データセンターの建設に着手しました。

この9階建ての建屋は、総床面積32,000平方メートル(344,445平方フィート)を有し、6フロアにわたって合計11,290平方メートル(121,524平方フィート)のホワイトスペースを提供します。各フロアには4.4MWの電力供給が可能です。

この総工費2億7500万ポンド(約3億7000万ドル)のプロジェクトは、2028年の完成が予定されています。

Telehouse Europeのマネージングディレクターである本多健吉は、次のように述べています。「新たなTelehouse West Two施設は、世界水準の持続可能なデジタルインフラを提供するという当社の継続的な使命における重要な一歩です。この拡張により、多様な業界の企業顧客のデジタル変革を支援し、未来を形作る新興技術の恩恵を受けられると同時に、エネルギー効率とカーボンニュートラリティに対する妥協のないニーズにも対応します。」

新施設は、空気冷却と液体冷却技術を統合し、2つのミートミールームと4つの専用接続ライザーを備えています。バックアップ発電機の燃料には、HVO(高度なバイオディーゼル燃料)が使用されています。

日本の通信事業者KDDIが所有し、1988年に設立されたTelehouseは、米国、英国、フランス、ドイツ、中国、シンガポール、ベトナム、日本を含む世界15都市で現在事業を展開しています。

1990年代に開設されたTelehouse’s London North施設は、欧州初の専用設計キャリアニュートラルデータセンターです。現在、最新施設「Telehouse West Two」を含む6棟で構成されています。

国際的な建設・内装会社Flynn Management and Constructionは、機械・電気・防火設備の専門会社Jones Engineering Groupと協力し、本プロジェクトの実施を行っています。

Flynn Management and ConstructionのCEOであるKevin Flynnは、次のように述べています。「再びTelehouseから新施設のプロジェクトの任命を受けたことを誇りに思います。私たちのチームは、企業の絶えず拡大するデジタルニーズに応えるデータセンターというTelehouseのビジョンを実現する準備ができています。このプロジェクトは、首都のデータセンター市場における当社の存在感をさらに高める素晴らしい機会です。」

一方、Jones Engineering GroupのグループディレクターであるBrendan McAtamneyは、次のように語っています。「Telehouse West Twoにおける設備のエンジニアリングと、設置工事をFlynn Management and Constructionと共同で担当できることを大変嬉しく思います。ロンドンの中心部で大規模なデータセンタープロジェクトに携わる素晴らしい機会であり、着工を心待ちにしています」

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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