Googleがバージニア州リッチモンド郊外でのProject Peanutデータセンター開発計画を発表

Province Groupが計画キャンパス建設の承認を得る

Googleは、米国バージニア州リッチモンド郊外で計画中のデータセンター開発に関する計画の概要を発表しました。

今年、同社が2026年末までにバージニア州へ追加で90億ドルを投資する計画を発表した際、Meadowville Technology Parkに隣接する土地で開発を検討しているというニュースが浮上しました。

Richmond BizSenseの報道によると、同社は現在、チェスターフィールド郡に「Project Peanut」として知られる開発計画を提出しているとのことです。

同社は、Bermuda Hundred Road 2700番地にある300エーカーの敷地に、285,000平方フィート(約26,477平方メートル)の建物を3棟建設する計画です。容量やプロジェクトのスケジュールに関する詳細は、明らかにされていません。

Googleは以前、今年中に建設を開始し、まず1棟から段階的に開発を進める可能性があると述べていました。

報道によれば、同社は2020年に、Project Peanutの用地を1,810万ドルで購入し、関連会社Peanut LLCを通じて事業を展開しています。

さらに同社は、同郡で他に2つのプロジェクトを推進中です。モーズリー地区の「Project Skye」とウェストチェスター・コモンズ近郊の「Project Loch」です。計画中のUpper Magnolia Green technology park近くのMoseley Road 4200番地と、Watkins Centre Southは Watkins Centre Parkway 750番地に位置しており、合計で1,200エーカー以上に及び、今年約6,000万ドルで取得されました。

Googleは2017年にバージニア州の土地を購入したのちクラウドリージョンを開設し、2019年にオールド・ドミニオンで初の自社建設施設を稼働しました。2021年にはラウドン郡で2番目の施設を、2023年にはプリンスウィリアム郡で3番目の施設を開設しました。

昨年、Googleはバージニア州のデータセンターインフラにさらに、10億ドルを投資すると発表しました。

2024年3月、Google関連企業であるSharpless Enterprisesは、バージニア州ブリストウで181エーカーのデータセンターキャンパスの承認を取得しました。今年初め、同社はバージニア州ボテトート郡(リンチバーグ市の西、バージニア州とウェストバージニア州の州境近く)の土地を購入しました

開発業者がPowhatanキャンパスの建設許可を取得

リッチモンド郊外での別のデータセンターキャンパス計画が、最近地元当局から承認されました。

先月、Powhatan郡の監督委員会は、Province GroupがNewport Equities LLCを通じて提出した、Anderson Highway近くのPage Road沿い、チェスターフィールド郡境付近の61.8エーカーの土地を農業用地10(A10)から軽工業用地(I-1)に再ゾーニングする要請を承認しました。

このニュースは、2024年に120エーカーの再ゾーニングが承認されたことに続くものです。郡は、この承認により、計画されている200万平方フィートのデータセンター開発のために、合計181エーカーのキャンパスが建設されると述べています。郡の資料では、キャンパスの総容量は300~400MWになる可能性が示されています。

「このプロジェクトは、Powhatanおよびこの郡の将来にとって、驚異的な追加になると思います。特に、商業と住宅の収益バランスを整えるために」とMark Kinney副議長は述べています。

議長であるBill Donati Jrは、「この区画は、総合計画において経済機会のために(指定されている)ものであり、私たちの戦略的計画に沿ったものです。税収に多大な影響を与えながら、その影響はごく限られたものにとどまります」と付け加えました。

スタッフと計画委員会は当初、再ゾーニング要請の却下を推奨しましたが、追加の譲歩が行われた後、最終的に承認を推奨しました。

郡の資料によると、未開発地はJMS Investments LLCが所有しています。

カリフォルニア州に本拠を置く不動産会社Province Groupは、2024年5月、米国国道60号線北にあるEllis Farm敷地内で、現在未開発の119.9エーカーの土地開発を申請しました。

同社は、MidlothianのPage Road 1318番地にある土地を農業用地10(A10)から軽工業用地(I-1)に再ゾーニングする申請を行い、昨年当局から承認を得ました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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