Overwatch Capitalと出光興産、米国で1GW規模のデータセンターを開発へ

最初のプロジェクト2件は、テキサス州とオハイオ州に建設予定

投資会社のOverwatch Capitalと出光興産は、米国で合計1GW規模のデータセンターを開発するために提携したことを発表しました。

先週の発表によると、両社はテキサス、オハイオ、イリノイ、ユタ、コロラド、アリゾナ、ジョージア、ネバダ、サウスカロライナ、ペンシルベニア各州にデータセンター施設を開発する予定です。これらの施設はすべて、出光興産が提供する天然ガスを電源として利用する計画です。

また、出光興産はOverwatch Capitalにも出資する予定で、Overwatchは提携の一環として同社の「SIDE (Sustainable Infrastructure for Data and Energy) 」プラットフォームを活用します。これにより、データセンターではオンサイトの天然ガス発電を利用できるようになります。

これらの施設は、「ハイパースケーラー、GPUクラウドプロバイダー、機関投資家」からの需要に応えることを目的としています。

Overwatchは、来年テキサス州ダラス・フォートワースとオハイオ州コロンバスで2つのプロジェクトを開始する予定ですが、その容量は明らかにしていません。他の地域についての具体的なタイムラインも現時点では未発表です。

テキサス州を拠点とするOverwatch Capitalは、「サステナブル」なデジタルインフラの開発・運用に取り組む投資プラットフォームで、2022年に設立されました。同社は、バッテリーエネルギー貯蔵や炭素回収などのクリーンエネルギー技術をデータセンターに統合することを目指しています。

出光興産は石油や潤滑油事業で広く知られる企業ですが、今回の提携や、今年4月にデータセンター向けの冷却・断熱ソリューションを発表したことからも分かるように、データセンター分野への参入を進めています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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